ザ・トリオ・プロジェクト、FUJI ROCK FESTIVAL ’15ライヴ・レポート
2015年7月25日 FUJI ROCK FESTIVAL ’15
世界を駆けるピアニスト、上原ひろみがザ・トリオ・プロジェクトを率いて、先週末開催されたFUJI ROCK FESTIVAL ’15に3年ぶりに出演を果たしました。
上原ひろみが出演したのは、7月25日(土)。今回は初めて同フェス最大のステージであるGREEN STAGEへの出演となりました。ステージ前に詰めかけた観衆の大歓声に迎えられ、13:20にアンソニー・ジャクソン(contrabass guitar)とサイモン・フィリップス(drums)という世界最高峰のプレイヤーと共にステージに登場。2011年の結成以来4年かけて世界中をツアーしてきたトリオですが、今回も6月上旬のブルーノート・ニューヨークを皮切りに、ウクライナ、ルーマニア、イタリア、スペイン、フランスと各地のステージをこなしてきただけに、コンビネーションも絶好調。
フジロック用に用意されたというセットリストは、トリオ・プロジェクトの3枚のアルバムから選ばれたもの。一音入魂で繰り広げられるトリオのパフォーマンスは、エネルギーに満ち溢れたもので、観客の目と耳を引きつけてやみませんでした。「シーカー」のイントロでは観客から自然と手拍子が起きる一幕も。
いっぽうMCでは、ステージから大観衆を眺めて、
「圧巻の景色で圧倒されます。実は昨日会場に来たのですが、食べ物を買おうと思って列に並んでいても“最後尾はここですか?”とばかり聞かれるので、ここまで誰にも気づかれないなら、明日は誰もステージに観に来てくれないんじゃないかと心配していました。だから、こんなに沢山の方に来ていただけて感謝の気持ちでいっぱいです」と語り、和やかな笑いを誘いました。
ステージは最新アルバムのタイトル曲「ALIVE」で締め。まさにジェットコースターのように駆け抜けた1時間でした。
上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト feat. アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップス
FUJI ROCK FESTIVAL ’15セットリスト
1. MOVE
2. DESIRE
3. FLASHBACK
4. SEEKER
5. ALIVE
写真:広瀬 誠