<ライヴ・レポート>「ALIVE」 JAPAN TOUR 2014東京公演

2014.12.12 TOPICS

Hiromi 201412105

今年5月に発売された上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクトによる最新アルバム『ALIVE』の日本ツアーが11月22日から開始となり、12月5日~7日に東京国際フォーラム ホールAで3デイズ公演が行われた。
メンバーは、世界最高峰のプレイヤーと称されるアンソニー・ジャクソン(contrabass guitar)~サイモン・フィリップス(drums)。
チケットは3日間ともすべてソールドアウト。3日間で計15,000人を動員するというのはジャズ・アーティストとしては破格で、いかにこのトリオがジャンルを超えて幅広い音楽ファンから愛されていることが伝わってくる。
3人がステージに登場、湧き上る観客の大声援の中、新作からのナンバーを2曲続けてスタート。途中のMCでは「今年はこのトリオで、北はデンマークから南はアルゼンチンまでツアーしてきました。今日もこの日この瞬間しか生み出せない、音楽を探す旅に出かけましょう」と挨拶。世界中をツアーしてきただけに、トリオのコンビネーションはさらに強固なものになり、ハイパワー&ハイエナジーな演奏で観客を終始圧倒した。また、ソロピアノによる「ファイヤーフライ」での繊細で叙情的な演奏が、多くの観客の涙を誘った。そして「どうか観客の皆さんもシートベルトをお締め下さい」というジョークの後演奏されたアルバム・タイトル曲「ALIVE」では、まさにジェットコースターのようなスリリングで怒涛のパフォーマンスを披露。2時間45分に及んだライヴが終わるやいなや、観客は総立ちとなりトリオに喝采をおくった。
「ステージこそが私たちの生きている証し」と語るように、このトリオでライヴができる歓びをかみしめながら演奏する3人。その歓びが観客にも伝わり、場内はただならぬ興奮と熱気に包まれた。
日本ツアーは12月21日の大阪公演まで続く。全国21公演で合計約4万人を動員する予定。ぜひ即興演奏が生み出す最高のライヴを体感してほしい。


上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト
feat.アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップス
「ALIVE」 JAPAN TOUR 2014

今後のスケジュール
12/12(金) 仙台イズミティ21 大ホール
12/14(日) 札幌市民ホール
12/16(火) 川口市総合文化センターりりあ 
12/17(水) 岡山市民会館
12/18(木) 福岡市民会館
12/20(土) 大阪 オリックス劇場
12/21(日) 大阪 オリックス劇場

撮影/広瀬 誠