BIOGRAPHY
HINDER
オースティン・ウィンクラー(ボーカル)
ジョー・ガーヴェイ(ギター)
マーク・キング(ギター)
マイク・ロッデン(ベース)
コーディー・ハンソン(ドラム)
※ヒンダー(動詞): 1.邪魔をすること. 2. 妨害する又は進行を遅らせる3.動きや進行を妨げること
オクラホマの五人組、「Hinder」は、”セックス・麻薬・ロックンロール”という言葉がライフスタイルとして考えられていた古き良き時代を復活させてくれた。
バンクーバーのBCアーモリースタジオにて、プロデューサーはブライアン・ハウズ(クロジャー、DDT)。そして、エンジニアはマイク・フレザー(エアロスミス、AC/DC)完成された彼らの作品。
Hinder
のデビューアルバム、「衝動」(ユニバーサルレコードより)は、まるでアリーナでのロックの大騒音を叩き飛ばすかの様なサウンドで溢れている。重なった2本のギターが作りだす天から舞い降りたような4重奏、そして駆け登るようなロックボーカル。バッドカンパニー、エアロスミス、ザ・ローリング・ストーンズのような無限の音楽性を秘めたバンドが、また新たにここに登場した。
1stアルバムのファーストシングル”ゲット・ストーンド”はプレ・リリースで既にブレイク。ロックステーションのラジオでラス/フォーとワースとバンクーバーのCFOXにて記録されている。
“俺はこういったくだらないことが好きなんだ”リードシンガーのオースティンは、はしゃいだ様子で語る。個性的で耳につく声のスティーヴン・テイラー(エアロスミス)、ヴィンス・ニール(モトリー・クルー)のジョシュ(バックチェリー)の四人で、大きなロック・ショーに出演した。”もう一度やってみたい。もしそれができるなら、すごくイライラするようなパフォーマンスを聴かせることができると思うよ”
“俺たちは、たくさんの人をもう一度をロックへ振り向かせることができるようなバンドを目指しているんだ”・・・オースティンと共に、大半のバンドの曲を手掛けているコーディーはこう語る。’
Hinder
はギターリストのジョーとドラムのコーディーが4年程前のオクラホマの大学の寮で行われたパーティーでコピーバンドとして歌っていたオースティンと出会い、結成された。”初めてあいつの声を聞いた時は圧倒された”
“少人数しか持っていないカリスマ性とユニークな声。あの声は他の誰とも比べ物にならない”とコーディーは言う。
確かに、オースティンはHinderのもつほろ苦くてダークでネガティブなスタイルを、”ブリス”と”ビター・ザン・ミー”では、まるで半分からかっているかのように、嫌な過去を忘れさせ、人間臭さ表現している。
“全てを打ち明けてさっぱりしたような感じ””歌詞もものすごく暗いっていうのとは違って、ちゃんと理解できる内容なんだ”と彼は言う。
“俺たちは、はっきりしたスタイルを持たずに、ただ気のめいるような曲を演奏するロックバンドにはなりたくなかった”そして、”親父の音楽は大嫌いだ”とコーディーは付け加える。”俺たちは80年代にやっていたようなエネルギッシュなロックをやりたかったんだ”
バンドは時に我々の期待を裏切る。特に”ゲット・ストーンド”のようなタイトルからしていかにもパーティーソングのように思える歌が、実際は、嫌なガールフレンドとなかなか別れられない。なぜなら君がイライラしてる時のセックスはいつもより遥かに良い。といった内容だったりする。
“あの歌詞は、始めは冗談だったんだけど、一度歌いだしたら、「ヤバイ!このまま使おう!」ってなったんだ”そう言いながらオースティンが笑う。”ホントに嫌な女だ。でもセックスはいい。だから別れられない。じゃ、セックスごっこに力を浪費しよう。みんなもそういった経験あるだろう?”
‘ブリス’
はめちゃくちゃに壊れてしまった関係を忘れようという歌で、先を見つめることができない。酔いつぶれていないと、しらふではいてもたってもいられない。もし、元に戻れないのなら。といった内容になっている。
“俺もひどく落ち込んだりした時、殻に閉じこもってしまうから、この曲の歌詞にすごく共感できる”
“考えることさえしなければ気にすることなんて無くなってしまうんだ”とオースティンは言う。
その他、アルバムには激しいアップテンポのパーティー調のロックミュージック”ルーム21″(内容はオースティンの様に(笑)酔いつぶれて壊れた男がいろんな女の子とやっている)や、”ハウロング”、”バイ・ザ・ウェイ”、ナッシング・グッド・アバウト・グッバイ”、”ホームカミング・クイーン”、”シュダ・ウッダ・クッダ”などが含まれている。
“俺たちが最初に集まった時、みんなそれぞれのプライベートで問題を抱えていてすごく落ち込んでいたんだ”ココーディーはバンドの名前について語る。
“俺たちには課題があった。それぞれ違った課題だったけど、みんなで全てを克服しようと頑張っていたんだ”
活動を開始して約五年が経ち、地方での活動で名を広げたバンドは、単独のアルバム
“ファー・フロム・クローズ”をリリースし、5000枚売り上げたのち、3つの大きなレーベルからの絶大なアプローチを受け、その後、その中の一つのレーベルから「エクストリーム・ビヘイヴァー」でメジャーデビューを果たすことになった。
“俺たちはライフスタイルを実践しているんだ”とコーディーは説明する。 “ロックというのは反抗でもあり楽しむべきものでもあるんだ”
俺たちは仕事として音楽を演奏する機会を得ているけど、それを利用して毎日を楽しんで過ごせたらいいと思うんだ “
“ライヴは、全く誰だか分からない人々の中からファンを得ることができる絶好のチャンス。フルパワーでその場に出向いて、彼らの支持を得なきゃいけないんだ。”
2008年に全米でリリースした今作”テイク・イット・トゥ・ザ・リミット”は前作同様、全世界で台風の目になっている。1stシングル”ユーズ・ミー”のチャート・アクションは素晴らしく2ndシングルの”ウィズアウト・ミー”のラジオ・スピンを妨げるほど!それ以上にノン・プロモーションで注目を浴びアッという間に2万ダウンロードを記録した”シング・フォー・ユー”は”ウィズアウト・ユー”に切り替わり2ndシングルになりそうな勢いである。
2009年にはアルバムにも参加しているミック・マーズ率いるモトリー・クルーとのツアーもスタート!日本にはサマー・ソニックで1度しか来日したことはないがアルバム・リリース後、近いうちに豪華なカップリング・ツアーで来日ツアーを行うのも計画されている!