いよいよ小惑星リュウグウからカプセル帰還!リアルとは何か?

2020.12.05 TOPICS

サイエンスドキュメンタリー「はやぶさ2の記録」と題された映像作品(Blu-ray/DVD)が12月2日にリリースされる。はやぶさ2プロジェクトスタッフのJAXA管制室内におけるリアルなやり取りを克明に捉えている。

 

最先端の映像技術を駆使したSF映画やアクションドラマを見慣れている私たちに宇宙という未知の空間での人類初の試みの舞台裏が、こんなにも淡々とした、そしてその中にも2億8,000万㎞かなたの、目に見えない探査機を操る独特の緊張感を感じさせてくれる力がこの映像作品にはある。

 

「カウントダウン」に慣れ親しんだ私たちは「0ゼロ」になった瞬間に何かが起こることが当たり前になっているが、それはこの地球の限られた環境の中での話。この記録の端々に出てくる「カウントアップ」という、実に体感しにくい時間の感覚こそが宇宙なのだ。

管制室からミッションスタート!のコマンドが打たれるとそれは10数分のタイムラグを経てはやぶさ2に届き、その先に起こったことはまた10数分の時を経てこの地球に戻ってくる。なんとももどかしいまでのこの感覚!そしてチームメンバーが見つめているものはディスプレーに映し出される数値やデータの波形であり、リアルタイムの中継映像などはない。なんでも可視化が進むこの世の中に生きる現代人の多くは、そこにカルチャーショックを受けるのではないだろうか?

 

遠く離れた宇宙空間と管制室の距離感、莫大な費用と多くの企業と人が関わるBIGプロジェクトを担う重圧。考え始めると頭の中が無重力化しそうな勢いだが、どんな場面でも結局のところ一緒に前へ進む仲間と意見を交わし、肩を寄せ、笑い合い涙ぐむ「チームワークの軌跡」がこの映像には遺されている。

 

映像は2か国語(日・英)の字幕付きでチームのメンバーが映像を見ながら当時を振り返った副音声も収録されており、何度でも楽しめるような工夫がされているのもうれしい。

 

12月6日(予定)、いよいよ「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから持ち帰った「カプセル」がオーストラリアのウーメラ砂漠地帯へ投下予定である。

この冬このビデオで、見る人それぞれの視点ではやぶさ2プロジェクトメンバーになった“リアル”を体験してみるのはいかがだろうか。

 

津田雄一氏のコメント(「はやぶさ2」プロジェクトマネージャー)

「若い次世代の子供たちの皆さん、我々のやったことを踏み台にして、面白いミッション、もっとすごい宇宙探査ミッションを考えて頂ければと思います。僕たちもまだ若いチームですからまだまだ僕たちも宇宙探査をやっていきます。だからもしかしたら「はやぶさ3」とか「はやぶさ4」というかたちで皆さんと一緒に仕事ができるといいかなと思います。一緒に宇宙探査をやっていきましょう。ありがとうございました。」

 

 

■商品情報

「はやぶさ2の記録」

Blu-ray  UPXY-6079 5,800円+税 / DVD  UPBY-5079 4,800+税

日・英(字幕付き)プロジェクトメンバーによる日本語副音声付き

44P豪華ブックレット付 こちはや漫画版&ミッションスケジュール収録

【収録分数95分】

商品はこちらから

https://umj.lnk.to/hayabusa2MB

 

 

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