1990年生まれ、米国出身の女性シンガー・ソングライター。

シカゴ近辺に生まれたヘイリーは、ロックンロール、ファンク、ジャズ、古いポップ・ミュージック、ブルースといった音楽を愛する家庭に育ち、7歳のときに両親のバンドで歌うことで歌手としてのキャリアをスタートさせた。高校生になった彼女は両親のバンドで歌うことを続けながら、学校のジャズ・バンドに加わり、ヨーロッパの主要なジャズ・フェスティバルにも出演していた。

そんな彼女の転機となったのは、カレッジでジャズを学んでいた20歳の頃に出演した米オーディション番組「アメリカン・アイドルシーズン10」であった。ランディ・ジャクソン、ジェニファー・ロペス、スティーヴン・タイラーが審査員を務める全米の大人気番組であった同番組で第3位となった彼女は、翌年インタースコープ・レコードからデビュー・アルバム『リッスン・アップ！』をリリース。デビュー作でありながら、同作は米・ビルボード200チャートにて17位を記録した。

2015年には二枚目のアルバム『ベター』をリリース。収録曲のエルヴィス・プレスリー「キャント・ヘルプ・フォーリング・イン・ラヴ」のカヴァーはSpotifyのグローバル・ヴァイラル・チャートにて一位を獲得し、2017年2月にアメリカレコード協会からゴールド認定を受けた。またYouTubeを拠点に活動する音楽グループ、ポストモダン・ジュークボックスの主要アーティストとして活動しており、レディオヘッドの名曲「クリープ」をジャズ・アレンジした投稿映像が大きな話題を集める等、着実に活躍の場を広げている。