Biography

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グリゴリー・ソコロフのように生存中にこのように伝説になるピアニストは近年稀である。サンクトペテルブルク(レニングラード)に生まれた彼が、レニングラード音楽院で学び始め、最初のリサイタルを開いたのは12歳の時だった。また、わずか16歳にして1966年にモスクワで開催されたチャイコフスキー国際コンクールで優勝した。

  グリゴリー・ソコロフは現役ピアニストで最も偉大な一人に数えられる。彼ならではの特徴と技法はその限りない色彩のパレット、のびのびとした着想と魅惑的な旋律線のコントロールで表現され、コンサート・グランド・ピアノから素晴らしく多様な音を引き出す。彼の演奏は詩的で極めて個性的で、レパートリーも12世紀のペロタンの音楽から20世紀の作曲家まで、信じられないほど幅広い。

 数々のヨーロッパの一流コンサート・ホールと音楽祭に定期的に招かれ、グリゴリー・ソコロフはこれまでに高名なオーケストラ、一流の指揮者たちと共演してきた。しかし数年前、彼は全ての演奏活動をソロ・ピアノ・リサイタルに専念することに決め、全てのヨーロッパの主要ホールで毎シーズン演奏する非常に数少ないピアニストの一人となった。

 2014/15シーズンの出演予定としてはウィーンのコンツェルトハウス、ベルリンのフィルハーモニー、パリのシャンゼリゼ劇場、アムステルダムのコンセルトヘボウ、チューリヒ・トーンハレ、ワルシャワ・フィラルモニア、マドリッド国立オーディトリアム、ミュンヘンのヘルクレスザール、ミラノのコンセルヴァトワール、ローマのサンタ・チェチーリア、ヴェニスのラ・フェニーチェの他にもハンブルク、バルセロナ、ストックホルム、ヘルシンキ、リスボン、ルクセンブルク、ルール・ピアノ・フェスティヴァル、コルマール音楽祭、ヴェルビエ音楽祭、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭があがっている。

2014年10月