亡きグレッグ・オールマン最後のアルバム『サザン・ブラッド』のアートワークに使用したグレッグと家族の血液で描かれた肖像画制作映像が公開

2017.09.08 TOPICS

2017年5月27日に惜しまれながらこの世を去ったオールマン・ブラザーズ・バンドのメンバー、グレッグ・オールマン最後のスタジオ・アルバム『サザン・ブラッド』が、本日9月8日(金)に世界同時で発売となり、アルバムのアートワークにも掲載されているグレッグと家族の血液で制作された肖像画の制作映像と、若かりし頃のグレッグの映像も加えられたアルバム収録曲「アイ・ラヴ・ザ・ライフ・アイ・リヴ」のオフィシャル・ビデオも公開された。

 

アートワーク制作映像
https://www.yahoo.com/music/see-late-gregg-allman-immortalized-portrait-created-blood-160951026.html

「アイ・ラヴ・ザ・ライフ・アイ・リヴ」ミュージック・ビデオ
https://youtu.be/C_nQKqGmrxg

 

 

グレッグ本人と彼の子どもたちの血液で描かれたこの特別なグレッグの肖像画は、グレッグの娘レイラがつけた『サザン・ブラッド』というアルバム・タイトルの由来にもなっており、肖像画と『サザン・ブラッド』というアルバム・タイトルの関係についてグレッグの娘レイラは以下コメントを寄せている。
「血液で描かれた肖像画の構想は、“グラヴィティ”と呼ばれる、アーティストが自分の血液だけで描くアート作品について父が私に話してくれたときに思いつきました。私はその制作者であるヴィンセント・カスティグリアに会って友達になり、ミュージシャンたちが自分の血液を筆に委ねるという、そのアイディアを面白く感じたんです。そして、このアルバムの初期段階の音を聴いて、このコンセプトは父の最後の仕事の本質をビジュアルで表現することができると気付いたのです。私は父にヴィンセントを紹介し、まだタイトルの決まっていないアルバムのセッション現場で血液を採血し、それをヴィンセントに送るよう勧めました。父はそれを実行したのです。その後、私はすべてが繋がるように『サザン・ブラッド』というタイトルを思いつきました」

グレッグ・オールマンの遺作『サザン・ブラッド』は、母国アメリカでも大きな話題を集めており、生前熱狂的なハーレーダビッドソンのバイクのファンであったグレッグを追悼したバイク・ラリー・イベント“The Midnight Rider’s Rally”が9月8日に開催されることが決定している。アメリカ時間に開催される同イベントは、北米の各地域にあるハーレーダビッドソン・セレクトショップ主催のバイク・ラリーにグレッグ・オールマン・オフィシャル・サイトから登録料20ドルを支払うことで参加することができ、『サザン・ブラッド』のデジタル・アルバムが参加特典としてプレゼントされる。また登録料の一部は、グレッグと彼のマネージャーであり親友のマイケル・リーマンが2014年に創設したシラキュース大学の寄付型奨学金Allman/Lehman Endowed Scholarshipに充てられることが発表されている。

同作のプロデューサーを務めたドン・ウォズは今作について「彼について知るべきことと、人生を終えるときに彼が感じていたことの全てが、この10曲の歌詞には含まれている。このアルバムは、我々の時代における最高のアーティストが音楽で表現した遺言なのだ」と最大の賛辞を送っており、グレッグ・オールマンの音楽キャリアの集大成とも言えるアルバムに仕上がったことが伺える。尚、同アルバム収録のオリジナル曲「マイ・オンリー・トゥルー・フレンド」のミュージック・ビデオには、グレッグとドンによる最後のスタジオ制作風景が収められている。(https://youtu.be/DtJHGb5923Y