9月8日に発売されるグレッグ・オールマンの遺作『サザン・ブラッド』の詳細が発表に。グレッグが残した楽曲も収録。
2017年5月27日に69歳でこの世を去った米ロック界のレジェンド、グレッグ・オールマンの遺作となる最新アルバム『サザン・ブラッド』(9/8世界同時発売)の作品情報とジャケット写真が本国時間7/26に解禁された。
2011年のグラミー賞にノミネートされた『ロウ・カントリー・ブルース』以来のスタジオ・アルバムとなる同作は、オールマン・ブラザーズ・バンド結成前に兄デュアン・オールマンと共にセッション・ミュージシャンとして数々のセッションを重ねたアラバマ州マッスル・ショールズのフェイム・スタジオにて録音された。このデュアンの魂が生き続けているスタジオでの2週間のレコーディングについて、グレッグのマネージャーであったマイケル・リーマンは、「(レコーディング中)グレッグの体調は優れなかったけれど、彼は普段通りプロフェッショナルに振舞いながら毎日4,5時間スタジオに籠っていたんだ」と語った。
今作『サザン・ブラッド』は、ボブ・ディラン「ゴーイング・ゴーング・ゴーン」、ウィリー・ディクソン「アイ・ラヴ・ザ・ライフ・アイ・ラヴ」など、グレッグの愛した楽曲のカヴァー9曲と、今作のために書き下ろされたグレッグのオリジナル曲「マイ・オンリー・トゥルー・フレンド」の計10曲が収録されており、この選曲はパーソナルな面とプロフェッショナルな面でグレッグの意向を反映し、後にファンが気に入ってくれるような曲をグレッグ、ドン・ウォズ、マイケル・リーマンの3人で提案しあって決めたという。
ザ・ローリング・ストーンズやボブ・ディランの作品を数多く手掛け、今作でもプロデューサーを務めるドン・ウォズが、「グレッグが自分の人生を説明しようと試みた曲なんだ」と語るように、オリジナル曲「マイ・オンリー・トゥルー・フレンド」には、残りの人生が長くないことを悟り、旅立ちを前にしたグレッグからのメッセージが込められている。まさにグレッグ・オールマンというロック・レジェンドの人生を歌った涙なしでは聴くことの出来ない一曲と言える。
YouTubeには生前公開されたアルバムのティザー映像も公開されており、生前のグレッグの姿を見ることもできる。
https://youtu.be/1DSlkzoKJus
ようやく全貌が明らかとなったグレッグ・オールマンの最後のスタジオ・アルバム『サザン・ブラッド』。サザン・ロックの集大成とも呼べるであろうこの作品に期待したい。