商品紹介
カンチェリと長く密接な関係を築いてきたクレーメルらによる新録音
21世紀の現代作曲家の中でも、特異な世界を表出することで知られるグルジア生まれのギヤ・カンチェリ。彼の音楽は時として瞑想的であり、ペルトやタヴナーとも比較されることもありますが、概して宗教的ではなく、むしろ内省的なもの。ひたすら自身と向き合って絞りだされるかのような音が、多くの人々の共感を呼ぶのかも知れません。今回のアルバムに収録された2つの作品――2つの独奏ヴァイオリンと弦楽合奏のための「トワイライト」と、ルネサンス、バロック時代の絵画技法をタイトルにした「キアロスクーロ」は、いずれも世界初録音となるもので、カンチェリと長く密接な関係を築いてきたクレーメルと、若手ヴァイオリニストの中でも、とりわけ魅力的で豊かな音楽性を持つコパチンスカヤの二人が、このカンチェリの世界を丁寧に描いていきます。カンチェリが長い病気から回復し、窓の外のポプラの木の姿の変遷を見ながら書いた「トワイライト」と、光と影の劇的なコントラストが表現された「キアロスクーロ」。どちらも強烈な印象を残す作品です。
曲目
ギヤ・カンチェリ:
1
キアロスクーロ
2
トワイライト