BIOGRAPHY
フランチェスカ・デゴ Francesca Dego
朗々とした音色、説得力のある音楽解釈、そして非の打ち所がないテクニックで国際的に活躍する、人気急上昇中の若手ヴァイオリニスト。2012年に名門ドイツ・グラモフォンと契約し、デビュー・アルバム『パガニーニ:24のカプリース』と2015年にリリースした『ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集』はいずれも高評を得ている。2017年には、3枚目となる『パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番&ヴォルフ=フェラーリ:ヴァイオリン協奏曲』(ダニエーレ・ルスティオーニ指揮バーミンガム市交響楽団)をリリースした。
2008年パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで入賞し、最年少でエンリコ・コスタ博士記念賞を受賞。イタリア人女性として初の受賞者として注目を集めた。
これまでに、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団、バーミンガム市交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、グラーツ大管弦楽団、マンハイム・フィルハーモニー管弦楽団、ブエノス・アイレス・テアトロ・コロン管弦楽団、クラシカ・ド・スル交響楽団、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団等のオーケストラと、日本では東京交響楽団、九州交響楽団と共演している。アーネム・フィルハーモニー管弦楽団とネザーランド交響楽団とはオランダ・ツアーにも同行したほか、クレモナ・ストラディヴァリ・フェスティヴァル等にも出演した。
母国イタリアでは、ミラノ・ラ・ヴェルディ管弦楽団、アルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団、ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団、ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場管弦楽団、バーリ・チッタメトロポリターナ交響楽団、ボローニャ市立劇場管弦楽団、トリエステ・ヴェルディ劇場管弦楽団等と共演している。
またこれまでに、サー・ロジャー・ノリントン、ディエゴ・マテウス、クリストファー・ホグウッド、ダニエーレ・ルスティオーニ、クリストファー・フランクリン、ジャンルイジ・ジェルメッティ、ポール・グッドウィン、ヨエル・レヴィ、グラント・ルウェリン、ジャンルカ・マルチアーノ、ウェイン・マーシャル、シュロモ・ミンツ、ドナート・レンツェッティ、シャン・ジャン等の指揮者と共演している。
また、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールおよびウィグモア・ホール、モスクワ音楽院のホール、中国国家大劇院、パルコ・デッラ・ムジカ音楽堂等に登場している。2018/19シーズンのリサイタルは、上海、北京、東京、ローマ、ロンドン、ハンブルクなど、各都市で演奏する。
ベツレヘムとエルサレムで《ライフ・アンド・ピース・コンサート》のソリストとしてニコラ・パスコフスキのタクトのもと、イタリアのユースオーケストラであるオルケストラ・ジョヴァニーレ・イタリアーナと共演した。またローマでは、2014年と2015年に出演した追悼コンサートの模様はイタリア放送協会により世界全土で放送された。2014年6月にはブラジルで開催されたワールドカップの開会に際し、リオデジャネイロ市立劇場で演奏した。
2017年より、クラシック音楽の女流演奏家としては初めて、ヴェルサーチから衣装提供を受けている。
フランチェスカ・デゴは、イタリアのレッコでイタリア人とアメリカ人の両親のもとに生まれる。使用楽器は、フランチェスコ・ルジェーリ(1697年製)とグァルネリ・デル・ジェス「Ex.リッチ」(1734年製)で、レオンハルト・フローリアン楽器商会より貸与されている。