BIOGRAPHY

Forestella / フォレステラ

韓国のオーディション番組 JTBC「ファントム・シンガー」Season 1の成功を受けて、2017年8月11日~11月3日にかけて放送された2nd Seasonの優勝グループが「フォレステラ」だ。
クラシックのテノール=チョ・ミンギュ、ミュージカル俳優のペ・ドゥフン、クラシックのバス歌手=コ・ウリム、そして化学工学の研究員からプロのミュージシャンになったカン・ヒョンホの4人組だ。
オリジナル曲の多くは Twice, B1A4, BoAはじめ数多くのドラマのサントラも手掛ける クリエイティヴ集団、Zigzag Noteによる書き下ろし曲。

チョ・ミンギュ(テノール)

生年月日:1990.11.19
ソウル大学声 声楽科卒

テノールのチョ・ミンギュは、音が軽く質感がソフトで、音色の明るいレチェロ・テノールだ。
ソウル芸術高校を実技優秀者として卒業後、ソウル大学の声楽科を卒業、ソウル大学の大学院を修了。
2008年、イファキョンヒャン(梨花京郷)コンクールとウマクチュンチュ(音楽春秋)コンクール高等部で1位となり、2011年、トンア(東亜)音楽コンクール男性声楽部門で最年少で本選に進んだ。2013年、チョンドヨンジ(清道蓮池)芸術歌曲コンクール一般の部で1位、2014年、イファキョンヒャン(梨花京郷)コンクール一般の部で2位、同じ年の光州(クァンジュ)声楽コンクールでは‘チョン・ユルソン歌曲賞’を受賞し、2015年、モントリオール国際音楽コンクールではセミファイナルまで進んだ。
ソウル市オペラ団の定期公演 『椿姫』『ジャンニ・スキッキ』『運命の力』『ドン・カルロ』『カヴァレリア・ルスティカーナ』『トスカ』『リゴレット』のステージに立った。2012年、創作オペラ『ヨンソ(恋書/恋文)』にも出演した。‘ロッテリア’‘KB国民銀行’‘セムピョ ヨンドゥなどのCMと、映画『Mama』『高知戦』でその声を聞くことができる。
フォレステラのリーダーであり、番組では“戦略家”というニックネームが付いた。

ペ・ドゥフン(ミュージカル俳優)

生年月日:1986.07.15
ソウル芸術総合学校 演技専攻

ペ・ドゥフンは、2013年、海軍広報団で服務している時にMnetのボーカル・サバイバル番組『ヴォイス・コリア』シーズン2に出演し、準決勝まで勝ち上がった。
韓国芸術総合学校で演技を学んだ彼は、その才能を活かし、ミュージカルの舞台に打ち込んできた。2013年、ミュージカル『プンウォルジュ(風月主)』を皮切りに、2014年、『ブラック・メリーポピンズ』『マイ・バケットリスト』に出演し、2015年には『bare the musical』『ミョンドン(明洞)ロマンス』『チュニャン(春香)ナンボンガ(難逢歌)』『パラムジッカン チョンソニョン(望ましい青少年)』と、より多くのステージで観客の前に立った。2016年、『パルレ(洗濯)』『コレゴレ(わあわあ)』『ファンレター』などでより幅広い役を演じ、2017年にはミュージカル『ミッドナイト』の他、演劇『ナップン ジャソク(Our Bad Magnet)』に出演した。
2010年からプロジェクトグループAUX(オクス)でヴォーカルとして活躍しているが、バンドの普遍的な楽器の構成の他、打楽器と韓国の伝統楽器であるピリ(笛)、テピョンソ(唐人笛、チャルメラ)が合わさった固有の音楽を披露し、韓国の音を知らしめる様々な国際舞台で賞を受賞した。
感情の調節に秀で、洗練されスマートなステージマナーで『ファントム・シンガー』でのチーム結成時には常にスカウトの優先順位に入っていた。

カン・ヒョンホ(研究員)

生年月日:1988.03.08
釜山(プサン)大学 化学工学専攻

『ファントム・シンガー』という番組を通して“ジャンルを破壊したヴォーカルの怪物”というニックネームが付いたカン・ヒョンホは、釜山大学で化学工学を専攻した研究員だ。番組では数少ない非専攻者(声楽を専攻していない者、会社員)だったが、最初の曲である「Phantom of the Opera」でファルセット(声楽的な発声で出す裏声)と、しっかりとした低音を行き来し、男女一人二役をこなした。この際の動画は放送直後いっきにNavercast(ネイバーキャスト)で100万ビュー以上を達成した。
与えられた曲ごとに、そのスタイルと音色を自由自在に変え、シーズンの間中、話題の中心にいた。特に「Sweet Dreams」で披露したロックの歌い方は『ファントム・シンガー』ではなかなか見られない歌唱法だった。
化学工学の学会誌に論文を掲載するほどトップクラスの研究員である彼だったが、音楽に対する未練を捨てきれず、会社員バンドPITTA(ピタ)で活動を続けてきた。このチームは2016年、釜山会社員バンド大会で優勝した。
ステージに立つと素晴らしいカリスマを醸し出すが、普段はコテコテの慶尚道(キョンサンド)訛りの、親近感の持てる‘お隣のお兄さん’的なキャラクターだ。

コ・ウリム(バス)

生年月日:1995.07.10
ソウル大学 声楽科在学中

慶北(キョンブク)芸術高校を卒業し、現在ソウル大学に在学中であるコ・ウリムは、チームで一番年下。
2014年、ドイツ歌曲コンクール入賞を皮切りに、シューベルト歌曲コンクール高等部2位入賞に続き、ソンジョン全国音楽コンクールでは‘イェソン音楽賞’を受賞した。2016年、トゥールーズ国際声楽コンクールではセミファイナリストになり、2017年、オム・ジョンヘン全国声楽コンクールでは‘オム・ジョンヘン特別賞’を、パヴァロッティ声楽コンクールでは大学の部で2位となった。
バスとして備えるべき重みがありながら威厳も感じられ、併せて浪漫的でソフトな音色を持っている。
「Radioactive」で見せてくれた個性あふれる低音は、未だにファンの間で語り草になっている。
「練習の時だけは、年上だとか年下だとかは関係なく、互いに意見を交換できるのがうちのチームが成長する秘訣だ」と、末っ子らしからぬ、しっかりした姿も見せたりもした。個性の強い3人の声をバランスを取って支え、末っ子ながらもチームで大切な役割を担っている。