最新海外プレス・リリース
海外プレス・リリースが届きました。翻訳は以下の通りになります。
HOW BIG(はてしなくビッグに)
フローレンス・ウェルチにとって、フローレンス&ザ・マシーンの1stアルバム『ラングス』(2009年発売、2010年ブリット・アウォード「最優秀アルバム賞」受賞)および2nd『セレモニアルズ』(2011年)の成功が意味するもの。それは、5年間におよびレコーディングやプロモーション、ツアーに明け暮れるということだった。『ラングス』の興奮さめやらぬ中、早くも『セレモニアルズ』の制作、プロモーション、そしてツアーに突入。ツアー中に曲を書き、ツアーが明けるやレコーディングを行なったこのアルバムは、グラミー賞にもノミネートされた。フローレンス&ザ・マシーンのライヴ規模は徐々に拡大し、フローレンスの髪の色はさらに赤みを増していった。そして成功は広範囲におよび、手の付けられないほどとなっていった。
HOW BLUE(とことんブルーに)
アルバム2枚の世界的な成功で、21歳にしてポップ・スターとなったフローレンス。彼女はそれまでの7年間を自分の音楽にささげることで、私生活の一部を置き去りにしてきたことにふと気づいた。ツアーから戻り、母親の住むカンバーウェルの実家を離れたフローレンスは、普通の生活を再び必要としていた。それはすなわち、外出したり、誰かに恋をしてみたり、はたまたツアー生活という閉ざされた空間の外で、自力でやっていく術を身に着けるといったことだった。
「なんというか、無理やり着陸したようなものだったわ」と、率直に打ち明けるフローレンス。「曲を作る時は私自身、ファンタジーや比喩と常に折り合いをつけてきたと思っている。でも、今回の曲作りに関しては、これまで以上に現実と向き合うことになったの。『セレモニアルズ』では、死や水、そして死を通じての逃避や超越に執着しすぎていた。でも今回のニューアルバムでは、逃げようとするよりもむしろ、この世界で生きる術や愛する方法を学ぼうとしているの。何かに守られているわけじゃないから、怖さはあるわ。それでも、自分はそうするべきだと感じたのよ」
こうして、ひと皮むけたフローレンスと、彼女の新たな楽曲の数々が、はっきりと形になりはじめた。
HOW BEAUTIFUL(かつてないほどビューティフルに)
こうして生まれたのが、2014年を通じて曲作りとレコーディングに明け暮れた楽曲集『ハウ・ビッグ、ハウ・ブルー、ハウ・ビューティフル』だ。プロデューサーは、ビョーク、アーケイド・ファイア、コールドプレイらを手掛けてきたマーカス・ドラヴス。さらにポール・エプワースにキッド・ハープーンも参加したフローレンス&ザ・マシーンの3rdアルバムは、生き生きとしたサウンドと、豊かなメロディーが適所にちりばめられ、すべてにおいて素晴らしくパワフルな作品となっている。フローレンスの歌声も絶好調だ。
「マーカスは、アーケイド・ファイアのアルバム数枚を手掛けてきたのよ」とフローレンス。「それにビョークの『ホモジェニック』も。このアルバムは私にとって重要な1枚なの。マーカスは音楽におけるオーガニックとエレクトロニックのバランスが取れていて、この2つの世界の間をうまく泳いでいる人だと思った。それに彼は、私の好きな大音響も得意としているの。さらにトランペットの才能もあって、私が今回のアルバムにブラスのパートを入れたいってことも理解してたわ」。加えて、フローレンスはゴールドフラップのウィル・グレゴリーが手配したミュージシャンたちも起用した。
彼女は続けて打ち明ける。「マーカスと一緒に、壮大だけれど穏やかさも併せ持つアルバムを作りたいと思ったの。その根底にあるのは、温もりだった。私たちがまた生の楽器をより多く使うようになったのは、それが理由だと思う。ほとんどバンド主導の作品ね」
その最たるものは、将来的にバンドの代表曲になるであろう「シップ・トゥ・レック」だ。アルバムのオープニングを飾るこの曲では、フローレンス特有のヴォーカルを再構成しようと試みる彼女とドラヴスの熱意が感じ取れる。
「シップ・トゥ・レック」は、ロンドンを拠点とするソングライターでプロデューサー、キッド・ハープーンとの共作だ。彼は、『セレモニアルズ』の収録曲で、グラミー賞にもノミネートされた「シェイク・イット・アウト」をフローレンスと一緒に作った人物でもある。さらに、ロサンゼルスでの1ヶ月あまりの充電期間には、1stシングル「ホワット・カインド・オブ・マン」も生まれた。気分が高揚するような挑戦を歌った、聴く人を引きつけるアンセムだ。
かねてからのコラボ仲間の1人でもあったキッド・ハープーンは、今回、数々の楽曲の中でも最もパーソナルな部分をまとめるサポート役として再び加わった。一方、『セレモニアルズ』のプロデュースを務めたポール・エプワースは、今回のアルバムを締めくくるブルース色の強い幻想的なナンバー「マザー」の制作に関わっている。そして、フローレンスにとって最も身近でかけがえのない仲間たちの中でも、忘れてならないのが、彼女のバンドメイトで、スタジオで長年にわたり右腕的な役割を担っているイザベラ・サマーズだ。彼女は今回、フローレンスと共に壮大なタイトル曲を手掛けた。
「『ハウ・ビッグ、ハウ・ブルー、ハウ・ビューティフル』は、私がこのアルバム用に最初に書いた曲。文字通り、ツアー明けに真っ先に作ったの」とフローレンスは言う。「それから表舞台を離れて、とてつもなくカオスに満ちた1年を過ごしたわ。そのすべてが今回のアルバムには収められている。でも結局、『ハウ・ビッグ、ハウ・ブルー、ハウ・ビューティフル』を作ったときの心境こそが、今回の私の原点なのよ」
「この曲の終わりに出てくるトランペットの音色が、私には愛の感触そのものに思えるの。ブラスのパートが、宇宙に向かってはてしなく続いていくわ。みんなも一緒に引き連れてね。きっと、とてつもない高揚感を得られるはずよ。それこそが私の思う音楽なの。とめどなく音をあふれさせておきたくなるのよ。これほど最高な気分ったらないわ」
錬金術であり、魔法そのもの。フローレンス&ザ・マシーンの復活だ。
第1弾シングル「ホワット・カインド・オブ・マン」はiTunesで購入可能。
ヴィンセント・ヘイコックが監督を、ライアン・ヘフィントンが振付を担当したミュージック・ビデオはこちらからどうぞ。
ニューアルバム『ハウ・ビッグ、ハウ・ブルー、ハウ・ビューティフル』は、アイランド・レコードより2015年6月1日に世界リリース予定。