動画:リード曲「バトル・ボーン」を解説する
アイヴァン・ムーディー (Vo.):「バトル・ボーン」は面白いことに、俺たちが『ザ・ロング・サイド・オブ・ヘヴン&ザ・ライチャス・サイド・オブ・ヘル VOL.1』と『VOL.2』用にスタジオで書いた最初の曲のうちの1つだった。正直、自然に出来た感じなんだ。ちょうど、1,000年も続いたかと思えるようなツアーを終えたばかりだった。これは何度も言って来たことだと思うけど、俺たちは毎年10ヶ月はツアーに出ている。ここにいるファンはみんなそうして生まれた。だから「バトル・ボーン」は、ツアーで俺が溜め込んでいた悩みを全て吐き出すための手段だったんだな。ツアーに出て、毎日握手していると、自分の魂を思いっきり捧げているような気になる。でも、それでも足りない。もっと欲しい連中が必ずいる。だから「バトル・ボーン」は、ユニットとしての俺たちを明確にしている。俺はそう思っているよ。ロードに出ている俺たちは、ロード戦士なんだ。「バトル・ボーン」という言葉自体は、ネバダ州の別名に由来している。俺たちはラスベガス出身だからぴったりだ。というわけで、「バトル・ボーン」なのさ。
ジェレミー・スペンサー (Ds.):「バトル・ボーン」。この曲は、確か『Share The Welt』ツアーの時に始めたんだと思う。ポータブル・スタジオを持って行って、アイディアをジャムりだして、ジェイソンと俺でいろいろやっていた。ツアーの後、家に帰ると、俺たちがやったものが入ったハードドライヴをチェックしたのを憶えているよ。その中で、これが俺たちにとってスペシャルなものになり得るんじゃないかと思ったんで、それに取り組みだしたんだ。
ジェイソン・フック (G.):「バトル・ボーン」も、かなり早く書き上がった曲なんだ。『Trespass America』ツアーの時にポータブル・スタジオでジャムっていたのを憶えている。他のことにも取り組んでいたらジェレミーが「昼飯を食って来る!」と言って出て行ったんで、俺は「すぐ行くよ」と言って、1人で4分の3拍子に取り組んでいた。1-2-3、2-2-3、3-2-3、4っていう4分の3拍子だったけど、俺たちは3拍子なんてやったためしがない。俺たちの曲はいつだって4拍子なんでね。で、あのパートを思いついた俺はすぐにレコーディングした。そして、ケータリングでジェレミーに会って、「俺、曲を完成させたと思う。ブリッジ、プリコーラス、ヴァース、全て出来たんだ」と言うと彼は「そいつぁいい。聞いてみようじゃないか」と言った。そしてそれが「バトル・ボーン」になったんだ。でもまさか、これをやることになるなんてね。個人的には、あまり典型的でないとわかっていて敢えてそういう曲を書こうとすることがある。ファイヴ・フィンガー・デス・パンチの重要な要素であるヘヴィな曲はゾルタン (G.)が得意なわけだから、俺がそういうものを書いたら、ステーキばっかし食って、野菜やイモは食わないことになる。