エンニオ・モリコーネ、デッカ・レコードと契約。アカデミー賞受賞作曲家、87歳で新譜リリース

2016.10.14 TOPICS

2015年6月3日付ロンドン 

本日、世界的に有名なイタリア人作曲家エンニオ・モリコーネが、これまで60年にわたり600曲を作曲してきたキャリアを記念し、デッカ・レコードと新たな契約を結んだ。今年10月7日には、88歳の誕生日(11月10日)に先駆けて最新アルバム『モリコーネ 60』がリリースされ、デッカとモリコーネ・ファミリーの間に結ばれたパートナーシップがスタートを切る。
 
『モリコーネ 60』は、これまでモリコーネが手がけてきた名曲を後世に伝え、またファンの期待に応えるべく、自ら選曲・録音・指揮を手がけた、初のグレイテスト・ヒッツ・アルバムである。『続・夕陽のガンマン』をはじめとする名作から、アカデミー作曲賞を受賞したクエンティン・タランティーノ監督作『ヘイトフル・エイト』(今年デッカよりサントラ盤がリリースされた)まで、マエストロ自身が指揮。モリコーネの作曲家・指揮者生活60周年記念としてリリースされる本アルバムは、これまでサントラ録音で共演してきたチェコ・ナショナル交響楽団による新録音が収録される。

 デッカとの契約にあたり、モリコーネは次のようにコメントしている。
 「『ヘイトフル・ヘイト』の成功に続き、音楽家生活60周年記念の絶妙なタイミングで、再びデッカと契約を締結できたことは、私にとって大きな喜びです。チェコ・ナショナル交響楽団を指揮しながら自作を録音できたのは、素晴らしい体験でした。彼らは、真に傑出したクオリティで私のスコアを演奏してくれました」

 デッカ・レコード・マネージング・ディレクター、レベッカ・アレンは次のように語っている。
 「今回の新譜リリースおよびデッカとの契約発表と並行し、マエストロは200名のミュージシャン・歌手と共に新たなプログラムを世界中で演奏する「60周年記念ワールド・ツアー」をスタートさせます。これはヨーロッパ22都市で15万人以上を動員し、批評家も絶賛されたアリーナ・ツアーの大成功を受け、新たに始まるツアーです。イギリスでの次回のコンサートは6月23日、ブレナム宮殿グレート・コート「ノクターン・ライブ」の一環として開催されます。モリコーネがロンドン以外の英国内で演奏会を開催するのは、今回が初となります」

 エンニオ・モリコーネは、これまで500本以上の映画・テレビ音楽と100曲以上の演奏会用作品を作曲し、アカデミー名誉賞を受賞した史上2人目の作曲家である(訳注:もうひとりはチャールズ・チャップリン)。代表作に『ウエスタン』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『荒野の用心棒』『アンタッチャブル』『ミッション』など。『続・夕陽のガンマン』のスコアは、映画音楽ベスト200の第2位にランクインしている。