エミネム復活の新曲「ウォーク・オン・ウォーター feat.ビヨンセ」発表までに散りばめられた仕掛けがスゴイ
全世界で累計1億1,000万枚を超えるセールスを誇る唯一無二のヒップ・ホップ・モンスター、エミネム。2015年の「フェノメナル」のリリース以降約2年半にわたって沈黙を続けていたが、先日あのビヨンセをフィーチャーした新曲「ウォーク・オン・ウォーター feat.ビヨンセ」を急遽リリースして“復活”を遂げた。一件唐突なリリースにも見える今回の楽曲だが、実はそのリリースまでにはエミネムならではの巧妙な仕掛けが施されており、その仕掛けが大きな話題となっている。
事の発端は、エミネムと共に音楽レーベル「Shady Records」を立ち上げたことでも知られる敏腕音楽マネージャーのポール・ローゼンバーグが、同レーベル所属ラッパーの新作アルバムを写した画像を自身のInstagramに投稿したことから始まる。一見なんの変哲もない告知写真だが、よく見てみると背景のビルの壁面に『REVIVAL』と書かれた医薬品の広告が映り込んでおり、その文字の”E”は反転文字の”∃”が使われている。この”∃”はこれまでのエミネムのクリエイティブで度々使用されてきた記号であり、勘の鋭いファンの間では「これは実はエミネムの告知なのでは?」と噂されていた。
○ポール・ローゼンバーグのInstagram投稿:https://www.instagram.com/p/BarzJBNnFOG/?taken-by=rosenberg
その後、この広告の医薬品のWEBサイト(http://askaboutrevival.com/)が立ち上がるなど動きはさらに加速。同WEBサイト内には「“REVIVAL”は“Atrox Rithimus”を患っている人々を効果的に治療します。もしあなたが他の方法を試していながら症状が緩和されていないのであれば、“REVIVAL”はあなたの耳にとっての音楽のような存在になり得ます」という記載があるが、“Atrox Rithimus”という名の病名は存在せず、そして「あなたの耳にとっての音楽のような存在になり得ます」という記述から、エミネムの新作に関する情報発表が近いのではないかという憶測が一気に広まった。
そしてリリースの数日前、ついにエミネム本人のSNSに“Walk on Water”と記された用紙の写真が投稿(https://www.instagram.com/p/BbPw0ljlVbB/?taken-by=eminem)された。結果的にこれがシングルのタイトルの告知ということになったなったわけだが、リリースの前日には更に『REVIVAL』という医薬品のプロモーション動画(https://www.instagram.com/p/BbTVqq8FnAu/?taken-by=eminem)も投稿されている。未だに『REVIVAL』が何を示しているのかは明らかになっていないが、メディアやファンを中心に「これはエミネムのニュー・アルバムのタイトルなのでは?」といった話題で持ちきりになっており、前作『ザ・マーシャル・マザーズLP 2』から4年ぶりとなる新作を待ち望む声がいかに多いかを示している。
今後もエミネムの、そして『REVIVAL』の情報に要注目だ。