制作ディレクターが語る「Dorothy Little Happy」の新曲秘話

ドロシーの新たなスタートを飾る曲を制作するにあたり、どのような曲を作るのか、メンバーとミーティングを重ね、私自身も過去のドロシーの曲を何度も聴きました。

メンバーと共に悩みました。

そんな中、一度原点に立ち戻り、「なぜ私はドロシーの制作に関わりたいと思ったのか？」自分に問いかけました。

それは初めて2人のドロシーライブを観た時、理屈無しに私を幸せな気持ちにしてくれた髙橋麻里の声の魅力と、白戸佳奈のパフォーマンスでした。

新生ドロシーの曲は、2人の歌・声の力を最大限に引き出し、白戸佳奈、髙橋麻里の今の想いをストレートに伝えられるような曲を感覚で選ぶべきだと結論を出しました。

その日からいろんな作家さんに発注したりして、多くの曲を集めました。

今までお付き合いのある作家さんや、初めましての作家さん、活動中のアーティスト、バンド…私のチャンネルには無い方々まで、あらゆる方法で探しました。

そんな中、RETOと言うインディーズバンドがデモ楽曲を配信していた「Restart」と言う曲に巡り会いました。

聴いた瞬間に髙橋麻里が力強く、そして伸びやかに、しなやかに歌っている姿がそこに見えたのです。

その後すぐに、そのバンドにコンタクトをとり、会いに行き、自分の熱意を伝え、ドロシーへの曲提供をお願いしました。

そしてRETOのメンバーをドロシーのライブに招待し、2人の歌、パフォーマンスを観てもらった後、RETOから「私達の曲を白戸さんと髙橋さんに歌って欲しいです」と言う言葉を貰いました。

こうして集めたRETOの曲を含む多くの候補曲をドロシーの2人とスタッフで何度も聴きました、ファンの皆さんに聴いていただく姿を想像しました。

そして、メンバーはじめ満場一致で表題曲に決まったのが、「Restart」だったのです。

原曲のままでも今のドロシーが伝えたいメッセージと合っていたのですが、より2人の想いに近付ける為に、白戸佳奈の考えを作家であるRETOが理解し、歌詞を数ヶ所変える事により等身大のドロシーの楽曲となりました。

私達スタッフと同じようにドロシーを好きになってくれて、自分達バンドの宝物である楽曲を提供してくれたRETOに感謝します。

そして、この曲のレコーディングの日、髙橋麻里が第一声を発した時の、私の心を揺さぶった、心地良い衝撃をファンの皆様にも感じていただける事を心から祈っております。

制作ディレクター

今西一晃