BIOGRAPHY
DMX
本名アール・シモンズ。1970年12月18日生まれ、メリーランド州ボルチモア出身。
幼少のころにニューヨーク・ヨンカーズへ移住したDMXは、当初DJとして活動を始めている。
14歳でMCを志すようになった彼に転機が訪れたのは1991年、未契約の有望ラッパーを紹介するTHE SOURCE誌の名物コラム
「Unsigned Hype」に取り上げられることでラフハウスとのディールを獲得、1992年にはシングル”Born Loser”で
レコード・デビューを果たすものの芳しい成果を上げるには至らず、ももなくレーベルを離れることになる。
以降、しばらくの間、シーンから姿を消していたDMXだが、1995年にマイク・ジェロニモの”Time To
Build”で劇的な帰還を果たすと、 1997年にはレッドマンやメソッド・マンらと共に参加したLLクールJ”4, 3, 2,
1″での好演が高い評価を得たことで、 メイス”24 Hours To Live”、ロックス”Money, Power &
Respect”、アイス・キューブ”We Be Clubbin’ [Remix]”、 オニックス”Shut ‘Em
Down”、キャムロン”Pull It”などにその印象的な声を刻み付けている。
1998年には数多くの客演を経て、ヒット・シングル”Get At Me Dog”をフィーチャーした1stアルバム
『イッツ・ダーク&ヘル・イズ・ホット』をリリース。DMX自身の真価はもとより、ラフ・ライダーズを名乗る
フレッシュな才能を抱えた集団を知らしめた同作は、初登場で全米チャート首位の座を射止めるなど、
センセイショナルな話題を振りまいた。
銀幕デビューにしていきなり主演を務めた映画『Belly』を経て、翌1999年にはまたしても初登場でチャート1位に送り込んだ
2ndアルバム『フレッシュ・オブ・マイ・フレッシュ、ブラッド・オブ・マイ・ブラッド』をダブル・プラチナムへと導き、
ラフ・ライダーズのコンピレイション『Ryde Or Die, Vol. 1』を挟んで、2000年初頭、
間髪入れずに3rdアルバム『そして、Xが残った…』をドロップする。 3作連続での初登場1位を記録した同作からは”What’s My
Name””Party Up(Up In Here)”のヒットを生み、
売り上げは驚異の500万枚を突破、2パックの後を継ぐ存在として、その将来を嘱望されるようになる。
『ロミオ・マスト・ダイ』や『DENGEKI』など俳優業も活発化する中、2001年秋には4thアルバム
『ザ・グレイト・ディプレッション』をリリース。見事4作連続で全米チャート1位の栄冠を勝ち得た。
『ザ・グレイト・ディ
プレッション』に続くニュー・アルバムも待望されるなか、2003年2月にはジェット・リーとダブル主役を務めたアクション・スリラー映画『ブラック・ダ
イヤモンド』(原題: 『Cradle 2 The
Grave』)が全米で公開(同年3月には日本でも公開)。DMXの新曲2曲も収録され、主題歌”X Gon’ Give It To
Ya”、エミネムとの共演が実現した”Go To Sleep”どちらも話題をさらった。