モントリオール交響楽団がデッカと5年間提携することを発表
以下、海外プレスリリース訳を掲載します。
2015年3月19日、木曜日、モントリオール ―― モントリオール交響楽団は1980年代の最初から2000年代はじめにかけて80枚ほどのアルバムを録音した一流レーベル、デッカ・クラシックスと5年間の提携契約を結んだことを発表した。モントリオール交響楽団は2015/16年のシーズンの開始するにあたり、この幸福な発展を共有することを願っている。
「私たちモントリオール交響楽団は歴史的に重要なパートナーと再び協力することを喜び、この協力によって生み出されるであろう格別の芸術的プロジェクトに期待しています」と音楽監督のケント・ナガノは明言する。
「私たちは、20年以上にわたって非常に積極的に録音を行なってきた国際的な名声のあるレコード・レーベル、デッカと再び契約を結ぶことができたことを大変嬉しく思っています。たとえレコード業界が大変動を経験し、モントリオール交響楽団自身も聴衆に音楽を提供する方法を多様化したにしても、私たちの願いは決して薄れることのない国際的名声をこのオーケストラが維持できる録音を作り続けることです」と最高経営責任者のマドレーヌ・カレオーは語る。
「モントリオール交響楽団が長年にわたって録音の本拠地としていたデッカに戻ってくることを知り、私は大いに喜んでいます。現在その素晴らしいホールでモントリオール交響楽団はケント・ナガノの進取的な指揮のもと最高の響きを奏でています。私たちが合意したプロジェクトは《鷲の子》に始まり、これにいくつかの世界初録音が加わり、一方デュトワ時代にたいへん重要であったフランス語圏の音楽の伝統を維持しています。要するにこれはもっとも大切な提携を続ける理にかなった方法なのです」とデッカ社長のポール・モズリーは語る。
デッカとの関係は1980年、モントリオール交響楽団が専属契約を結んだ時に始まった。デッカ・レーベルでのモントリオール交響楽団の録音は2つのグラミー賞をはじめとして、約40のカナダ国内の、そして国際的な賞を獲得した。それゆえモントリオール交響楽団はとりわけこのレーベルへの復帰を誇りに思っている。
この3月17日、19日、21日にモントリオールのシンフォニー・ハウスで北アメリカ初演されたイベールとオネゲルの共作によるオペラ《鷲の子:ナポレオンの息子》は新しい協力関係における最初のプロジェクトである。2番目のプロジェクトはハロウィーンに触発されたもので、アイヴズの《ハロウィーン》、デュカスの交響詩《魔法使いの弟子》、ドヴォルザークの交響詩《真昼の魔女》B.196、バラキレフの交響詩《タマーラ》、サン=サーンスの交響詩《死の舞踏》、ムソルグスキーの《はげ山の一夜》で、これらの作品はモントリオール交響楽団の82回目のシーズンの骨子として今日発表されていた。