カール・ジェンキンス
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カール・ジェンキンス
1944年2月17日イギリス・ウェールズ生まれ。教会オルガニスト兼聖歌隊長を務めていた父親から最初の音楽の手ほどきを受け、ウェールズ国立ユース・オーケストラでは首席オーボエ奏者を担当していた。カーディフ大学と英国王立音楽院で学んだ後、ジャズ・サックス/オーボエ/キーボード奏者として活動。70年代にBBCで放映されたマイク・オールドフィールド『チューブラー・ベルズ』のスタジオ演奏では、オーボエ奏者として演奏に参加している。1969年、ジャズ・ロック・バンド「ニュークリアス」の結成に参加。1973年には「ニュークリアス」のドラマーだったジョン・マーシャルと共にプログレ・バンド「ソフト・マシーン」に加入。キーボード/サックスを担当するかたわら、同バンドの実質的なリーダーとして多くの楽曲を作曲。執拗に反復を繰り返すミニマル・ミュージック風のナンバーによって、バンド全体の方向性に大きな影響を与えた。1994年、「ソフト・マシーン」のメンバーだったマイク・ラトリッジと共に音楽プロジェクト「アディエマス」を開始。アディエマス語と呼ばれる架空の言語を歌詞に用い、クラシックとワールド・ミュージックを融合させたニューエイジ的なサウンドが世界各国で人気を博し、日本でもNHKスペシャル『世紀を超えて』のテーマ曲「Beyond The Century」が一世を風靡した。「アディエマス」の活動とは別に、1999年にはルネサンスの世俗曲「武器をとる人L’homme armé」をモチーフにした反戦ミサの大作「武器をとる人The Armed Man」(国内盤邦題『平和への道程』)を作曲し、これまでに世界20カ国で総演奏回数1700回を数えている。2013年にはドイツ・グラモフォン・レーベルと新たに録音契約を結び、「アディエマス」の10年ぶりの新作としてラテン・アメリカをテーマにした『Adiemus Colores』をリリース。さらに2014年には生誕70年&音楽活動50周年を記念し、これまでに作曲した声楽曲・宗教曲を新たに無伴奏合唱用に編曲した『Motets』を発表し、英国クラシック・アルバム・チャートで第1位を獲得。2015年6月にはナイトの称号を授与され、名実ともに英国を代表する巨匠作曲家としての地位を確固たるものにした。2001年、2004年、2006年に「アディエマス」公演で来日している。
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