The 25th memorial of Herbert von Karajan The 25th memorial of Herbert von Karajan

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The 25th memorial of Herbert von Karajan

史上最多の録音を遺し、その全てが美しく秀逸なものとして評価されている大指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン。その偉大なる業績は数字からもわかります。(2008年発行の「カラヤン読本」より転載)


1億枚を突破!

カラヤンのアルバム約900点の総売上枚数。この1億枚のアルバムを赤道上に並べると、CDでは地球の約1/4(約1万2000キロメートル)、LPにあてはめると約3/4(約3万キロメートル)を占めることになり、上に積み上げると約300キロメートル、つまりエベレスト35.5個分、富士山79個分の高さとなる。

540曲

録音した総曲目数。序曲やアリアなどの別録音を含まない純粋な曲目だけでこれだけ。オペラや交響曲を中心に活躍した指揮者としては、やはり破格の数字だ。

1,189曲

再録音や序曲、アリアなどの別録音を含む述べ録音曲数。1か月1曲録音すれば、99年もかかることになる。

142曲

3回以上録音した曲の数。かなりの”こだわり”ぶりがうかがえる。
ちなみに、録音回数の多い曲の上位は

★映像やザルツブルクのライヴなどを含めた総トータル:
10回 J.シュトラウス:《ジプシー男爵》序曲
チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》
9回 ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》、交響曲第7番、交響曲第9番《合唱》
(普門館ライヴを含む)
ブラームス:交響曲第1番
チャイコフスキー:交響曲第4番
8回 ベートーヴェン:交響曲第3番《英雄》
J.シュトラウスⅡ世:《皇帝円舞曲》
ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ《うわごと》
 
★通常のディスク録音のみ:
7回 J.シュトラウスⅡ世:《皇帝円舞曲》、《こうもり》序曲、《ジプシー男爵》序曲
チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》
6回 ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》、交響曲第7番
ブラームス:交響曲第1番
スメタナ:交響詩《モルダウ》
J.シュトラウスⅡ世:ワルツ《美しく青きドナウ》
トリッチ・トラッチ・ポルカ、ポルカ《雷鳴と電光》
ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ《うわごと》
チャイコフスキー:交響曲第4番

※放送録音や同工異曲のライヴが氾濫している往年の指揮者ならともかく、《悲愴》の正規録音7回は、やはりスゴイ記録だ。

3,198回

判明しているかぎりの生涯の総コンサート数。
62年間にわたって週1回必ずコンサートを開いていた計算になる。

300,000人

通算11回の来日公演の延べ動員数。リピーターも多数いるだろうが、今思えば幸せな方々である。

●日本での演奏回数ベストテン
9回…ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》
8回…ブラームス:交響曲第1番
7回…ベートーヴェン:交響曲第6番《田園》
6回…ベートーヴェン:交響曲第3番《英雄》、ブラームス:交響曲第2番
5回…ベートーヴェン:交響曲第7番、交響曲第9番《合唱》
   ブラームス:交響曲第3番
   シューベルト:交響曲第8番《未完成》
以上は1来日につき1回として計算したもの。ちなみに、延べ演奏回数(とにかく鳴らされた回数)は、やはり《運命》が19回で断然トップ。次いで《第九》、ブラームス第1、2番、《未完成》の11回。

5億マルク

妻と2人の娘に残した遺産の額。1マルク70円として350億円になる。この他にも45本の未発表ビデオやCDのロイヤリティがあるとか……。


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