クラシック百貨店 ジャンル編
クラシック百貨店では100タイトルをジャンルに分けて20タイトルずつ発売します。
クラシックのジャンルとは?どんな特徴があるのか、ご紹介します。
ピアノ曲など、一人の奏者が一つの楽器で演奏するために書かれた曲。ヴァイオリン1本やチェロ1本のための曲、ギター曲なども器楽曲と呼ぶ。ソナタ形式で作られた曲は、演奏する楽器によって、ピアノ・ソナタ、ヴァイオリン・ソナタなどと呼ばれる。ピアノ2台やピアノ連弾、ヴァイオリン2本といった同一楽器を複数の演奏者で演奏する曲は、室内楽曲に分類されることが多い。バッハの「イタリア協奏曲」は、協奏曲というタイトルがついていながら、一人の奏者で演奏される鍵盤作品(チェンバロかピアノで演奏)である。
ソリスト(独奏者)がオーケストラの前に立って演奏する曲。オーケストラは伴奏に徹する。ソリストは一人の場合もあるし、二人以上の場合もある。交響曲と同じソナタ形式の作品が多い。楽章は3つに分かれることが多く、速し→遅い→速いの順が多い。速い楽章では、ソリストの名人芸が楽しめる。また、速い楽章のクライマックスで、カデンツァと呼ばれる、ソリストによる即興演奏が要求される作品もある。ふだんはあらかじめ書かれた楽譜を演奏することがほとんどのクラシックの演奏家も、ここでは自分の持てる技術や音楽性を惜しみなく使って音楽を表現する。
オーケストラで演奏される曲。20人前後といった少人数で演奏できる作品から、100人を超える大規模な作品まで様々な曲が存在する。ヴァイオリンをはじめとする4種類の弦楽器、4種類の木管楽器と3ないし4種類の金管楽器、そしてティンパニなどの打楽器が使われる。曲の長さも様々で、1曲で完結するものや、数曲が組み合わさった組曲の形をとるものもある。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」といったバレエ曲は、オペラのようにいくつかの幕のための音楽があるが、管弦楽曲に分類される。
管弦楽曲のうち、ソナタ形式と呼ばれる形式で作曲された曲。ほとんどの交響曲が3~4つの楽章に分かれている。1つの楽章しか持たないものや、5つ以上の楽章を持つ作品もある。ベートーヴェンの第9のように、歌手や合唱を伴う作品もある。はじめは弦楽器にオーボエやホルンといった少数の管楽器のみの編成だったが、ベートーヴェンは交響曲第5番「運命」ではじめてピッコロやトロンボーンといった、それまで交響曲には使われていなかった楽器を登場させた。
二人以上の器楽奏者で演奏される作品。多くても10人程度までの作品を指すことが多い。最もポピュラーなのは弦楽四重奏。ピアノ五重奏、ピアノ四重奏はピアノ5台とかピアノ4台ではなく、ピアノと弦楽四重奏、ピアノと弦楽三重奏という編成。ピアノ伴奏のヴァイオリン曲、ピアノ連弾や2台ピアノのための作品なども、室内楽曲に分類されることがある。室内楽曲は基本的に一人1パート(一人が一つの譜面を演奏する)が、オーケストラの弦楽器の場合は、同じヴァイオリンの楽譜を複数のヴァイオリン奏者が演奏するなど、1パート複数奏者が基本。
オペラとも呼ばれる。オーケストラ、歌手、合唱に舞台セット(美術)や照明などが加わり、オーケストラの音楽に乗って歌手や合唱が演技をしながら歌い物語が進む形態。バレエが登場することもある。すべての舞台芸術の要素が入っており、総合芸術とも称される。冒頭、幕が開く前に演奏される曲は序曲や前奏曲、幕間で演奏される曲は間奏曲と呼ばれる。序曲はオペラの旋律がたくさん含まれているものが多く、単独でもよく演奏される。間奏曲には美しい作品が多く、こちらも単独で演奏される機会が多い。オペラより有名になった曲もある。
歌のみ、オーケストラと歌手と合唱、歌手とピアノ、もしくは歌手と室内楽など、歌をメインにした作品。歌劇と違うところは、舞台セットがなく演技をせずに演奏するところ。グレゴリオ聖歌のように、一つの旋律を複数人数で歌う作品もあれば、合唱曲のように複数の旋律を大人数で歌う作品もある。なかには40以上ものパートに分かれた宗教曲もあるが、歌詞が聴き取りにくくなるのが難点である。ちなみに、歌詞がなくアーといった発声で歌う曲はヴォカリーズと呼ばれる。「礼拝堂で」が語源のア・カペラは、楽器の伴奏無しに人間の声だけで歌う合唱曲のこと。
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