フランスの作曲家、モーリス・ラヴェル（1875-1937）の生誕150周年を記念して、チョ・ソンジンがラヴェルのピアノ作品全曲録音に挑む「ラヴェル・プロジェクト」がドイツ・グラモフォンより発表された。

第1弾として、今年6月の来日公演でも披露した作品を含むアルバム『ラヴェル：ソロ・ピアノ作品全集』のリリースが決定。本日より「組曲《クープランの墓》～第1曲：Prélude《ジャック・シャルロ中尉》」が先行配信されている。

アルバムには、ソンジンがパリでの学生時代から深く研究してきたラヴェルのソロ・ピアノ作品を全曲録音。「夜のガスパール」などの人気曲から、「グロテスクなセレナード」のような初期の作品、「クープランの墓」という円熟期の作品まで、さまざまな年代のラヴェル作品を網羅している。

「一人の作曲家の全作品を演奏するのも録音するのもこれが初めてです。ラヴェルを以前よりずっと深く理解し、彼の音楽に没頭することを大いに楽しみました」
 
- ラヴェル特有のサウンドとディテールへのこだわりについて

「ラヴェルは自分自身が望んでいることをよく理解していたので、私は彼の演奏指示はきちんと従うようにしています。例えば《鏡》は、技術的に難しい曲ですが、とても繊細でドラマチックで、イマジネーションと色彩に満ちています。すべての演奏指示を適用するのは難しいですが、ベストを尽くしました！」
 
なお、「ラヴェル・プロジェクト」第2弾として、アンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団と共に演奏したラヴェルの2つのピアノ協奏曲の録音のリリースが予定されている。

『ラヴェル：ソロ・ピアノ作品全集』

2025年1月17日（金）発売
MQA/UHQCD　UCCG-45110/1　定価：税込：￥4,070

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CD 1
1. グロテスクなセレナード M.5
2. 古風なメヌエット M.7
3. 亡き王女のためのパヴァーヌ M.19
4. 水の戯れ M.30
5-7. ソナチネ 嬰ヘ短調 M.40
8-12. 組曲《鏡》M.43

CD 2
1-3. 夜のガスパール M.55
4. ハイドンの名によるメヌエット M.58
5-12. 高雅で感傷的なワルツ M.61
13. 前奏曲 イ短調 M.65
14. ボロディン風に M.63の1
15. シャブリエ風に M.63の2
16-21. 組曲《クープランの墓》M.68

チョ・ソンジン（ピアノ）
録音：2024年9月、ベルリン

 
 
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