2007年、米メジャー“キャピトル・レコーズ”より世界デビュー。その後、「ベイビー・アイラブユー」「ビリーヴ」「Happiness」などのヒットを日本に贈り続けてきた。2017年、ラブソング・プリンセス“シェネル”がデビュー10周年目を迎え、TBS系 金曜ドラマ『リバース』主題歌「Destiny」がロングヒットする中、アニバーサリーイヤー第2弾は原点回帰の洋楽アルバム(2010年発売『フィール・グッド』以来)。ブルーノ・マーズ「24K Magic」を手掛けたThe Stereotypesなどの世界的トップ・プロデューサーやサムライギタリストMIYAVI、レゲエ界注目のニュースターKONSHENSらの参加で、世界の今のサウンドが完成。メタモルフォーゼとは“変化・変身”、シェネルの新章が今スタートした。
「メタモルフォーゼ」(原題:METAMORPHOSIS)
日本盤のみボーナス・トラック5曲収録!
歌詞・対訳・解説付 定価:¥2,200 + 税 品番:UICV-1087
<Track List>
01 Home
02 Liquor Story
03 Love You Like Me feat. KONSHENS *
04 Lie To Me
05 Space and Time
06 Afterlife
07 Shadow
08 Scared Of Heights
09 Hand It Over
10 Kiss
11 F.U.N.
12 Remember My Name feat. MIYAVI *
【JAPAN ONLY BONUS TRACKS】
13. Miracle *
14. Love Sick *
15. Heartburn *
16. Outta Love *
17. Like A Love Song *
*アルバム『Destiny』収録曲の英語ヴァージョン
「よくぞ聞いてくれました! 実はもう1枚、新しいアルバムが完成しているんです!」
異変を感じたのは、TBS系金曜ドラマ『リバース』主題歌として大ヒットした「Destiny」からだ。
2007年にメジャーデビューを飾り、日本ゴールドディスク大賞の新人賞を受賞するきっかけとなった「ラブ・ウィズ・DJ」はダンス寄りのサウンドだったが、その名を世に知らしめたTEE「ベイビー・アイラブユー」のカヴァーをはじめ、「ビリーヴ」(映画『BRAVE HEARTS 海猿』主題歌)、「Happiness」(フジテレビ系ドラマ『ディア・シスター』主題歌)などなど。後に“ラブソング・プリンセス”なる異名まで得たシェネルを象徴してきたのは、やはりバラードソングだった。
しかし、今年の春に発表した「Destiny」では、小気味よく刻まれるシリアスな響きのストリングスと、疾走感のあるダンスビートが融合したゴージャスなサウンドに、悲壮感と妖艶さがめくるめく流麗なメロディを絡ませていくアグレッシヴなアプローチで、ドラマファンのみならず日本のシーンに衝撃を与えた。
さらに6月には、同名タイトルのアルバム『Destiny』を発表。本作では、ブラック・アイド・ピーズやファーギー、ブリトニー・スピアーズなど名だたるトップ・アーティストを幅広く手がけてきた鬼才 キース・ハリスを筆頭に、国内外のクリエイターを幅広く起用。日本のリスナーには耳新しい洋楽の最新トレンドを取り入れたサウンドから、ファンが待ち望んだバラードソングまで。革新性と普遍性をハイクオリティに両立させる“ハイブリッド”な音楽にチャレンジして、音楽ファンを楽しませたばかりだった。
ここで話はようやく本題へ移る。そのアルバム『Destiny』リリースに伴う取材時、そうした作風はこれからの活動を期待させるという筆者の言葉に対し、一際瞳を輝かせたシェネルは、全編英語詞のインターナショナル・アルバムを7年ぶりにリリースすると教えてくれた。もう1枚の新しいアルバム、本作『Metamorphosis(邦題:メタモルフォーゼ)』である。
思えば数奇な経歴の持ち主だ。オーストラリア、マレーシア、インド、オランダ、インドネシア、中国とグローバルなルーツを持ち、2006年にアメリカはロサンゼルスを拠点にするビッグ・レーベル キャピトル・レコーズと契約。翌年にはカニエ・ウェストの豪州ツアーのオープニング・アクトに抜擢と、世界を舞台にしたスタートを切りながら、「ラブ・ウィズ・DJ」のヒットで日本での活動を本格化。そして前述した「ベイビー・アイラブユー」も収めたカヴァーアルバム『ラブ・ソングス』での驚異的なロングセラーと、以降は前述したように日本語詞の楽曲を歌い、日本のトップシーンで快進撃を続けてきた。
そんな彼女はなぜデビュー10周年という節目を機に、約7年ぶりのインターナショナル・アルバムという大きなチャレンジに乗り出そうと思ったのか。そのヒントもやはり、先の取材時の彼女自身の言葉にあった。
「日本では新しい音楽が浸透するまでに時間がかかるという印象を受けていて、今世界を席巻しているサウンドがリアルタイムに日本語で歌われるようなことはまだ起きていない。」(一部中略)
ずっと歌い続け、自分が作りたい音楽を追求して、新しくクリエイティブなものを生み出すためのリスクを冒して自分の主張を通すことが、前よりも怖がらずにできるようになった。ブルーノ・マーズやテイラー・スウィフトを例に挙げながら、聴けば聴くほど面白いものの方が長く人の心に残ると輝かせた瞳の先にあったのが、この『Metamorphosis』だったのだ。
作品を紐解いてみよう。プロデューサーには、『Destiny』でも手腕を発揮していた前述のキース・ハリスやシェネル・ファンにはおなじみのマリオ・パラ。ファーイースト・ムーヴメントやジャスティン・ビーバーから数多のK-POPトップアーティストまで手がけてきたプロデュース・チーム ザ・ステレオタイプスに、かつてブラーのデーモン・アルバーンとのコラボ作品なども発表していたシンガーソングライター マリ・ミュージックと、優秀なクリエイターらが名を連ねている。
さらにフィーチャリング・アーティストにも、ジャマイカから世界中のダンスホールを沸かせている注目のディージェイ コンシェンスから、日本が世界に誇るサムライ・ギタリスト MIYAVIまで。グローバルな起用を実現させ、“自分が作りたい音楽の追求”をカタチにしている。
ゆえに各楽曲のサウンドは彩り豊かで、かつユニークなものが多い。中でもM-8「Scared Of Heights」は白眉で、切なくもロマンティックな世界観を、モダン・ソウル調のムーディかつスモーキーなサウンドで丁寧に構築してみせた本作でも指折りの名曲だ。
やや湿り気のあるアコースティック・ギターのカッティングに柔らかく歪んだ低音を絡ませたM-9「Hand It Over」、プリミティブなリズムに神秘的なコーラスが響き渡るM-4「Lie To Me」。無機質な4つ打ちと短調なシンセフレーズのループが打ち鳴らされる中、オリエンタルなメロディに絡みつくハイトーン・コーラスの妙で惹き込んでいくM-6「Afterlife」なども、まず邦楽では耳にしない質感といえるだろう。
そうした実験的なサウンド・アプローチは、シンガーとしての魅力が十二分に発揮された楽曲であっても一貫されている。M-2「Liquor Story」では、失恋の傷を慰めるように酩酊していく様を、シンプルなトラックと口笛のような音色のループで不気味に仕上げた。『Destiny』にも収録されていたM-3「Love You Like Me」で先に挙げたコンシェンスとコラボし、もとより情熱的だったメロディに南国寄りの熱量を加えた点も素晴らしい。また、これらの楽曲に共通しているのがサウンド・レイヤーのシンプルさ。時に大胆な施策も試みながら、必要な音色だけを象徴的に鳴らしていくアレンジは、隙間なく大仰に詰め込みがちな邦楽とは一線を画した耳心地だ。
その上でシェネルは、自身を一番の武器を存分に活用することも忘れていない。アルバム中盤の山場となるM-7「Shadow」では、やはり最小限の構成要素で構築された迫力のサウンドを背に、切ない恋情を広大なスケール感で高らかに歌い切っている。締めくくりにしてMIYAVIが参加したM-12「Remember My Name」も要注目のバラードソングとなるが、ともあれ英語で歌われるシェネルの大バラードの凄味は、これまで彼女が発表してきたいくつもの名曲、名バラードを聴いてきたとしても改めて驚かされる点が数多くある。
また、先んじてアルバム『Destiny』を聴いてきたリスナーの方であれば、そうした面白味をより顕著に感じられるのが、『Metamorphosis』に収録される5曲のボーナストラック「Miracle」「Love Sick」「Heartburn」「Outta Love」「Like A Love Song」だろう。これらは『Destiny』に収録されていた楽曲の英語詞バージョンとなるのだが、先に完成していたのが今回の英語詞バージョンだったそうだ。
中でも特に推したいのが彼女の代名詞をそのまま歌にしたともいえる「Like A Love Song」。『Destiny』に収録されている日本語詞のバージョン「終わらないラブソング ~Like A Love Song」ももちろん素晴らしいバラードだったが、細かい心の機微までを自身の母語である英語で表現していくことで、彼女のボーカリストとして類まれなる資質、ワールドクラスのポテンシャルを改めて存分に堪能できる鳥肌モノの1曲となっている。
『Destiny』で革新性と普遍性の両立に挑戦し、10周年の節目に踏み出す新たな一歩として、世界を目標に据えた約7年ぶりのインターナショナル・アルバム『Metamorphosis』は、今現在のトレンドを取り入れる先鋭性や融合によって生まれる未知の革新性に充ち満ちた意欲作であり、ともすれば『Destiny』以上の意気込みを感じさせる問題作ともいえるだろう。世界的なポップ・ミュージックの音楽水準に達していることはもちろん、彼女の根底に息づく日本に対する愛情や、この国で培われたシンガーとしての成長や凄味まで、ほとばしるほど凝縮されている。
「(世界と日本の音楽が)もっとお互い影響し合えたら良いんじゃないかと思います。双方で影響しあえることが起これば凄く良いのに……ってね。」
日本を愛し、日本から愛されるシェネルが渾身の思いでカタチにした新たな提示、ひとりでも多くの音楽ファンに受け取ってもらいたいと切に願います。
ライナーノーツ:杉岡祐樹
累計1,000万回ダウンロード数を誇るラブソング・プリンセス、デビュー10周年のアニバーサリーイヤーを締めくくる、4年ぶりの来日公演開催決定!シェネルの珠玉のヴォーカルが米ロサンゼルスのミュージシャンで編成したバンドと融合するパフォーマンスにご期待ください。配信チャート34冠、TBSドラマ『リバース』の主題歌「Destiny」やフジテレビ・ドラマ『ディア・シスター』主題歌「Happiness」などの大ヒット曲の生演奏は必見。洋楽と邦楽の境界を超えて活躍するワン&オンリーなアーティストによるこの貴重なステージ、お見逃しなく!
■11月13日(月) ビルボードライブ大阪
1stステージ 開場17:30 開演18:30 ・ 2ndステージ 開場20:30 開演21:30
サービスエリア 8,400円 カジュアルエリア 7,400円
チケット発売日:9月12日(火)11:00受付開始
お問い合わせ:06-6342-7722 (平日11時~22時/土・祝 平日特別営業時間公演日11時~20時/平日・土 休演日11時~19時/定休日 日曜)
■11月17日(金) ミューザ川崎シンフォニーホール(かわさきジャズ2017)
開演18時30分
SS席6,000円 S席5,000円 A席4,000円 B席3,000円
チケット発売日:8月25日(金)10:00受付開始
フロント・アクト:高澤綾 with ジェイソン・マルサリス
お問い合わせ:044-520-0200(10:00-18:00)
■11月20日(月) 名古屋ブルーノート
1stステージ 開場17:30 開演18:30 ・ 2ndステージ 開場20:30 開演21:15
一般 8,500円
チケット発売日: 9月8日(金)11:00受付開始
お問い合わせ:052-961-6311(平日11:00~20:00/土日祝休業)
“ラブソング・プリンセス”シェネルがデビュー10周年のアニバーサリーイヤーに突入した!
マレーシア生まれ、オーストラリア育ちのシェネル(Che’Nelle、1983年3月生まれ、現34歳、米LA在住)は、アメリカのメジャー“キャピトル・レコーズ”と契約し、洋楽アーティストとして2007年にアルバム『シェネル(原題:Things Happen For A Reason)』で世界デビュー。同アルバムに収録の「ラブ・ウィズ・DJ(原題:I Fell In Love With The DJ)」は日本でも大ヒットし、ゴールドディスク大賞で新人賞に輝いた。2011年、TEEの名曲を英語詞でカバーした「ベイビー・アイラブユー」が記録的な大ヒット。J-POPの世界でも活躍し、翌年には映画『BRAVE HEARTS 海猿』の主題歌「ビリーヴ」が大ヒット。ドラマ『ディア・シスター』の主題歌として大ヒットした「Happiness」しかり、ウェディングソングと言えばシェネルであり、結婚式で最も人気の曲・アーティストを決定する「ISUMブライダルミュージックアワード2014」を受賞している。
2017年、34冠の大ヒットシングル「Destiny」(TBS系 金曜ドラマ『リバース』主題歌)を収録した、ニューアルバム『Destiny』はロングヒット中。
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