BIOGRAPHY

CHASE & STATUS / チェイス&ステイタス


Bio
ソウル・ミルトン / Saul Milton
ウィル・ケナード / Will Kennard

JAY-ZやSNOOP DOGG、PHARRELL、さらにドラムンベースの最高峰ANDY CやHYPE、PENDULUMといったアーティストたちをファンに持ち、N-TYPEやSKREAMといったダブステップの帝王にヘヴィ・ローテーションでプレイされ、リリースをする度にANNIE MACやZANE LOWEから熱狂的な応援を受けることが可能なアーティスト/プロデューサーは一体どれほど存在するだろうか?これらはすべてチェイス&ステイタス名義でプロデューサーとして活動しているソウル・ミルトンとウィル・ケナードが5年間で成し遂げたことである。彼らのまだ短いキャリアにおけるハイライトは今のところデビュー・アルバムの「MORE THAN A LOT」であるが、このアルバムによって彼らの存在は唯一無二の都会的な現象へと変化し、PENDULUM以来アンダーグラウンド・シーンから出現した中で最大のクロスオーヴァー・アクトとなったのである。

彼らは共にドラムンベース好きという共通点のおかげで90年代半ばにマンチェスター大学で出会い、以来DJ活動を行い、2004年には最初の作品となる(最近ではLILY ALLENとの作品でよく知られる)FUTURE CUTのリミックスを発表する。そしてその後、2005年には(プラチナ・セールスを記録したPENDULUMのデビュー・アルバムのリリース元である)BREAKBEAT KAOSから”Duppy Man”、そして1年後にはDJ ZINCのトレンドセッター的なレーベル、BINGO LABELから’The Druids’というように様々な有名アンダーグラウンド・レーベルを通じて、数多くのドラムンベース・アンセムを世に送り出してきた。同じく2006年にリリースされたJENNA Gの’IN LOVE’のプロダクション・ワークによって彼らは、40,000人を超えるリスナー投票によりBBC1 XTRAの 『DRUM & BASS AWARDS』において自身初の受賞となる「最優秀シングル賞」を受賞した。

RAM RECORDSからの大量のリリースやコンスタントなDJ活動にもかかわらず、チェイス&ステイタスは自身のデビュー・アルバムのリリースを計画し2008年にはリリースを実現させた。2人の名声の確立のベースとなったドラムンベース・アンセムがいっぱいに詰まったこのアルバムには、’Pieces’ featuring Plan B や RADIO 1で A-List シングルとなった’Against All Odds’ featuring Kanoといった彼らの作品の多様性を示す楽曲も収録されている。このアルバムはUKアーバン・シーンを旅するスリリングな作品であり、「MORE THAN A LOT」という素晴らしいタイトルにふさわしい内容となっている。また、このアルバムに収められている’Eastern Jam’ は、この曲を気に入ったSNOOP DOGGによって2009年4月に’Snoop Dogg Millionaire’という新しい形でリリースされるまでに至った。

チェイス&ステイタスはN*E*R*DのPharrell Williamsから「UKの最もエキサイティングなプロデューサー」との賛辞を贈られ、二人を取り巻く熱狂はそれだけでは終わらなかった。彼らはJAY-Zの’Death Of Auto-Tune’やTHE PRODIGYの ‘Invaders Must Die’ そして WHITE LIES の’Death’といった、世界的に今最もホットなアーティストたちの楽曲のリミックスを手掛けた。

2009年5月にUNIVERSAL PUBLISHINGとのメジャー出版契約を結び、ROC NATIONと密接に仕事をするようになって以来、チェイス&ステイタスはいくつもの素晴らしい作品に関わり、その中でも最も重要な意味を持つのは彼らのことを”自身の作品「RATED R」の「骨格」である”と評したRihannaのプロデュースを手掛けたことである。

マルチ・プラチナを記録しているアーティストたちとのスタジオ作業や世界中でのDJ活動で忙しい日々を送ってもまだ十分でないかのごとく、チェイス&ステイタスはここの1年の間にUKとヨーロッパで大規模なライヴ・ツアーを2回敢行した。2009年に行われた彼らの初のライヴ・セットでのツアーでは、BBC RADIO 1 BIG WEEKENDとRELENTLESS’NASS FESTIVALにおいて革新的なデビュー・パフォーマンスを飾った。

彼らのライヴ・セットのメンバーには、卓越したドラマー、アンディ・ガンガディーンや「MORE THAN A LOT」にも参加しているPlan BやKanoといったヴォーカリストもフィーチャーされており、また一番最近のツアーにおいてはこれもまた二人とスタジオで共に作業をしてきたDelilahという新進気鋭のアーティストも参加している。「最高の新人プロデューサー・チームが遂にスタジオからその姿を現す。そしてこのライヴはその甲斐のあるものとなるだろう」(Zane Lowe)

チェイス&ステイタスはまた、2009年にVertigo / Mercury Recordsとメジャー契約を結び、シングル’End Credits’ feat. Plan BでチャートのTOP10へと躍り出た。この曲はMichael Caine主演の映画『狼たちの処刑台』でも使用された。2010年も彼らは同様に忙しい日々を過ごし、夏はヨーロッパでフェスティヴァル・サーキット・ツアーを行い(グラストンベリーではダンス・ステージのヘッドライナーをつとめた)、その結果数多くの賞にノミネートされることとなった。そして8月には’Let You Go’ Feat. Maliをリリースし、この曲は間違いなく2010のサマー・アンセムとなったのである。チェイス&ステイタスが手にした栄誉のリストはまだまだ増え続ける一方だが、そこに一番最近加わったものとしては’End Credits’ Feat. Plan Bで2010年度Q AWARDの最優秀ビデオ賞を受賞したことが挙げられる。
前作「MORE THAN ALOT」のダブステップ・ブレイクや激しく鼓動するようなハーモニーをニュー・アルバム「NO MORE IDOLS」でさらに新しいものにした二人。ドラムンベースのブレイクビートをグライムとダブステップと融合しながら、Aリストのコラボレーターをフィーチャーしたこのセカンド・アルバムは、2008年に高い評価を得たファースト・アルバムをさらに超えるだろう。

「前作はいろいろなスタイルやシンガーの混ぜ合わせだった」とソウルは話す。「様々なトラックが収録されていたことはとても気に入っていた。「NO MORE IDOLS」も同じ感じで、気分がいいものだよ。」

チェイス&ステイタスはギター、シンセ、ステージに立つ際のMCやドラムのレジェンド、アンディ・ガンガディーンが参加する力強いライヴ・サウンドを改良するために努力を重ね、成功した。彼らは直ちにライヴ・シーンでの最も熱いアーティストとして話題となり、グラストンベリー2010のダンス・ステージをはじめとする、あらゆるビッグなフェスティヴァルのヘッドライナーとして依頼が殺到した。そして彼らは「MORE THAN ALOT」のフォローアップとして、さらに高い目標を持つようになった。当初、ウィルとソウルの二人はパーソナル・スタジオ・ワークに格闘した。メインストリーム・アーティストのきらびやかなポップ・ハーモニーを巧みに扱いながらファースト・アルバムの特徴を捉えるのに苦労したのだ。

「クリエイティヴに広がっていきたいんだ」とソウル。「最初から3分間のポップソングを作ることばかりを考えていて、最終的に達成できた。トラックができてからコラボレーションしてくれる人たちと仕事がしたかった。RihannaやJAY-Zなどにも依頼はできだろうけど、イギリスの優れたアーティスト、特にアンダーグラウンドの新鋭を紹介したかった。お陰で僕たちは求めていたすべての人たちと取り組むことができた。」

Dizzee Rascal、White Lies、Tinie Tempahや、長年スタジオでコラボレーションしてくれたPLAN Bをゲストに迎えて、「NO MORE IDOLS」は電子音を用いたオールドスクール・レイヴ(“Blind Faith”)から揺れるようなドラムンベース・ビートやパンキッシュなリフを取り入れている。無料ダウンロードもでき、Radio 1のA-リストに載った彼らの数多くのシングルの中の1曲”Hypest Hype”についてDJファーン・コットンは”カタカタ鳴るビートやスズメバチのようなギターが怖くて、このバンドの虜になった”と言っている。一方、”Brixton Briefcase”にはこのアルバムの中でたった一人のノンブリティッシュの貢献者、Ceelo Greenがフィーチャーされている。

「ずっと彼のことが好きだった」とソウルは言う。「素晴らしい声の持ち主だ。このアルバムにはMaverick Sabre、Tempa T、Liam BaileyやClare Maguireなどと言った新鋭もフィーチャーしている。基本ストレスや不安も多かったけど、基本的には僕らが好きな人たちみんなと仕事ができた。今は早くみんなに聴いてもらいたくてたまらないよ。「NO MORE IDOLS」がヒットするのが待ち遠しいんだ。」

(今作UKリリース時のバイオグラフィー)