故郷でのレア録音を集めた新作『BIRD IN KANSAS CITY』リリース!

2024.08.30 TOPICS

8月29日に誕生日を迎えたモダン・ジャズのパイオニア、チャーリー・パーカーの1941年から1951年までのレアな録音を集めたアルバムがリリースされる。

今作『BIRD IN KANSAS CITY』には、ほとんど聴かれたことがなかった楽曲から、中には存在すら知られていなかったレア曲をラインナップ。ジェイ・マクシャン・バンドのソリストとして才能を開花させたチャーリー・パーカーが、その後数十年にわたってジャズ界を席巻した進化の過程を捉えた作品となっている。

マクシャン・バンドとの未発表曲に加え、友人であるフィル・バクスターの自宅とヴィック・ダモーンのスタジオで地元ミュージシャンと録音した2つのプライベート・レコーディングを収録。パーカーは非常にリラックスしながら伸びやかなサウンドを披露しており、まるで後に続くジャズの形を示しているかのようだと評されている。

このレコーディングの中心にあるのは、パーカーの故郷カンザスシティ。1941年に離れて以来二度と住むことはなかったが、彼にとって深く重要な場所であり続けた。旅の合間には頻繁に帰郷しており、そのような時期にこれらのレコーディングが行われた。パーカーの故郷に対する複雑な感情は、人種差別の歴史とそこに住む家族や友人たちとの強い絆に起因したものであった。

 
なお、「Cherokee (Phil Baxter Ver.)」が先行配信されている。
 

 
プロデュースとライナーノーツを執筆した学者のチャック・へディックス(『バード チャーリー・パーカーの人生と音楽』著者)は、「レイ・ノーブル作の「チェロキー」はバードのお気に入りの曲の一つだった。ライヴに遅れて現れると、彼はいつもエントランスから「チェロキー」を演奏しながら華々しく登場したものだ。明るいテンポで演奏され、チャーリーはメロディアスなソロでこの曲の難しいコード・チェンジを巧みに操り、羽ばたくのだ」と語っている。

 
 

『バード・イン・カンザスシティ』
2024年11月6日リリース ※輸入盤/配信は10月25日
UHQ-CD:UCCV-1208 ¥3,300(tax in)

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1. バード・ソング #1
2. バード・ソング #2
3. バード・ソング #3
4. チェロキー(フィル・バクスター・ヴァージョン)
5. ボディ・アンド・ソウル(フィル・バクスター・ヴァージョン)
6. ハニーサックル・ローズ
7. パーディド
8. チェロキー(ヴィック・ダモーン・ヴァージョン)
9. マイ・ハート・テルズ・ミー
10. アイヴ・ファウンド・ア・ニュー・ベイビー
11. ボディ・アンド・ソウル(ヴィック・ダモーン・ヴァージョン)
12. マージー
13. センチになって
 
▼M1~M7:1951年7月 ミズーリ州カンザスシティ、フィル・バクスターの自宅にて録音
チャーリー・パーカー(as)、不明(b)、不明(ds)
▼M8~M11:おそらく1944年6月 ミズーリ州カンザスシティ、ヴィック・ダモーンのトランスクリプション・スタジオにて録音
チャーリー・パーカー(as)、エッフェルジ・ウェア(g)、エドワード・“リトル・フィル”・フィリップス(ds)
▼M12, 13:1941年2月6日 録音
ジェイ・マクシャン・アンド・ヒズ・オーケストラ