初のドキュメンタリー映画『シネマティックコンサートツアー:Chageのずっと細道~東西南北~』全国順次公開!全上映で舞台挨拶も予定!
【映画情報】
『シネマティックコンサートツアー:Chageのずっと細道~東西南北~』
当初は、スパリゾートハワイアンズでのライブ映像を中心に企画されていましたが、坂本あゆみ監督の熱意によって、Chageの音楽に対する情熱と、その源泉を探るドキュメンタリーへと進化。リハーサル風景から、ファンの方々が普段目にすることのない移動や街ブラの様子まで、多角的にChageの姿を追います。Chage自身が「ここ十数年で今が最も音楽活動を楽しんでいる」と語るように、彼の音楽に対する情熱と、その源泉が、この作品の中で垣間見えるかもしれません。
劇場の大画面で描かれる、情熱あふれる坂本監督の映像と、知られざるChageの姿を、是非、109シネマズでご覧ください。
▼上映日時・劇場
1月18日(土)13:00開演 @大阪・109シネマズ大阪エキスポシティ
1月19日(日)13:00開演 @名古屋・109シネマズ名古屋
2月01日(土)13:00開演 @富山・109シネマズ富谷(仙台)
2月08日(土)13:00開演 @広島・109シネマズ広島
2月09日(日)13:00開演 @神戸・109シネマズHAT神戸
2月21日(金)~ 23(日)15:00/18:00開演の2回公演 @東京・109シネマズプレミアム新宿
3月02日(日)15:00開演 @沖縄・桜坂劇場 ホールB
3月09日(日)15:00開演 @福岡・小倉昭和館
3月21日(金)18:30開演 @北海道・サツゲキ(札幌)
▼チケット詳細
https://chage.jp/information/news/detail-687.php
【先行試写レビュー】
Chage初のドキュメンタリー映画「シネマティックコンサートツアー:Chageのずっと細道〜東西南北〜」の公開が迫ってきました。
昨年、彼が行ったバンド・ツアーのタイトルは“ちゃげっていうひと”でしたが、この映画はアコースティック・ツアー“Chageのずっと細道”を通じて“Chageってどういう人?”と問い続けるChageの現在をリアルに伝える2時間です。
Chageの熱烈なファンであることを自認する坂本あゆみ監督は、あるインタビューに答えて、「自分が浴びているChageという光とその熱量をみんなにも感じ取ってもらいたい」と語っています。確かに彼女のカメラは、もしその場にファンが居合わせたら、絶対耳をそば立てて聴いてしまうだろうサポート・メンバーとの会話や、思わず手持ちの携帯で写真に収めたくなるような表情を丹念に追いかけ、文字通りChageの素顔に迫っていきます。結果、例えば彼女がカメラを向けていることを承知で本番前の発声練習を続けるChageのその声は“素の声”と言っていいでしょうし、ある場面でChageが20,000年を2,000年と間違えるのは“素のうっかり”でしょう。つまり、一人の熱烈なファンが感じた驚きやおかしみ、そしてもちろん大きな感動を追体験することになります。
その上で、この映画作品を見通した後に浮かび上がってくることの一つは、光を発する存在、いわば太陽のような存在であるChageが内包している、太陽の光を受けて優しく輝く月に対する愛着です。細道のステージはもちろん、年末年始に行われたビルボード・ライブのステージでもセット・リストの柱となった最新曲のタイトルは「横顔の月」であり、細道のステージで披露したカバー曲が、その名も「月のあかり」という、月にまつわる曲であることも決して偶然ではないような気がしてきます。その思いは、自分が発したものを受け取ってそれ以上の光を返してくれるファンへの感謝を暗示しているのかもしれないし、Chage自身はじつは自分のことをファンの光を受けて輝く月のような存在だと感じているのかもしれません。
45年間、シーンの最前線で歌い続けてきたことをChageは「夢のようなこと」と言うかもしれませんが、彼自身がこの映画の中で語っている通り、「いいことばかりじゃなかった」現実に向き合い、それを乗り越えてきた45年でもあったことは間違いありません。その一方で、ファンにしてみれば、彼のライブに出かけて夢の時間を体験し、そこでエネルギーをもらってそれぞれの現実にまた立ち返っていくことを繰り返してきた45年だったはずです。その夢と現実を行き来しながらChageとファンがともに積み重ねてきた時間は、おそらくはこれからもずっと続く「永いまどろみの時」であるように思います。だって、Chage自身が「ずっと」と言ってるのだから。
そして、ハイクオリティのサウンドと映画館ならではの濃密な暗闇の中でこの映画を体験することは、今Chageとともに「まどろみの時」を過ごすことの幸福を再確認する、ときめきの2時間となるでしょう。
兼田達矢