BIOGRAPHY
1924年9月27日ニューヨーク生まれ、66年7月31日死去。モダン・ジャズのピアノ・スタイルを確立した天才。超絶技巧と群を抜く表現力を持つパウエルは、スイング・ジャズ時代のピアノ演奏の概念をくつがえし、緊張感あふれる思索的なアドリブを確立した。モダン・ジャズの革命を起こしたアルト・サックスのチャーリー・パーカーと同様に絶大な影響力を誇っている。6歳からピアノを開始。1940年代の半ばにニューヨークの52丁目で活躍する頃には、誰もが天才と認めるようになっていた。47年と53年録音の初リーダー作『バド・パウエルの芸術』はピアノ、ベース、ドラムによるモダン・ジャズのピアノ・トリオ・スタイルを築いた歴史的な傑作として知られている。また、破滅型の芸術家でもあり、神経の疾患に悩まされた。59~64年はパリに移住。晩年は不遇だった。代表作は『ジ・アメイジング・バド・パウエル』シリーズ、中でも『ザ・シーン・チェンジズ』は日本においてジャズ・ピアノ界最高の人気を誇っている。