【ペン字練習帳】 流れゆく雲のように
2018.11.16 TOPICS
こんにちは。左衛門佐です。
みなさんは漫画は好きですか?
私は大好きです。幼少時から現在に至るまでいろいろなコミックとつきあってきました。
そんな中でも「人生のベストテン」に常時ランクインしている作品がいくつかあります。
そのうちの一つが「北斗の拳」です。
この作品を漢字一文字で表すと「哀」かなと思います。「愛」ではなく「哀」です。
「強敵」(「とも」と読みます)と闘いそれを乗り越えて、その友の志をも胸に刻んで
生きていく主人公のケンシロウもかっこいいのですが、私が一番好きなキャラクターは
南斗五車星「雲のジュウザ」です。
ジュウザの魅力。それはいつでも自由なこと。自分の生き方を空に浮かび流れていく
「雲」になぞらえます。
「俺はあの空の流れゆく雲。誰にも縛られることはない。自由きままな生き方さ」
「わが拳は我流。我流ゆえに誰にも読めない」
子供心にもしびれましたね(そこに痺れる、憧れるっ!w)
でも、そんなジュウザにも一人の女に惚れていた切ない過去がありました。
そして、それはかなえることのできない愛であり宿命だったのです。
そこからジュウザの生き方はかわりました。雲のように自由奔放に生きるのは実は
その悲しい定めを紛らわすための生き方でした。
最後にはその最愛の人を守るためにラオウ(この作品の主人公ケンシロウの長兄)に挑み
死んでいきます。その散り際は悲しくはかなくも「漢(おとこ)」として強烈な印象を
残しました。
自由奔放なのだけれども一人の人にその命を奉げる激愛の持ち主、それが「雲のジュウザ」です。
なんか今日は漫画談義になってしまいましたが、それもみきさんのこの作品から
インスパイアされたものです。
禅宗のことばですが、まさに流れゆく雲のように生きる様をいいます。なかなか難しいことだとは
思いますね、この現世では。