ソラオト書店 ソラオト書店

ソラオト書店

【ペン字練習帳】 誰が好き?

2017.11.30 TOPICS

「織田がつき 羽柴がこねし天下餅 座りしままに食らうは徳川」

 

これは安土桃山時代を代表する3人の戦国武将のことをうたった歌です。

その3人とは勿論、織田信長、羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)、徳川家康のことです。

短い歌の中でそれぞれの役割がうまく表現されています。

信長が天下布武を唱えきっかけをつくり、秀吉が天下一統をなし、そして最後に

盤石の体制をつくりあげたのが家康でした、というお話です。

 

高校時代、歴史の先生に「3人の中では誰が好きか?」と聞かれた時に即答した

ことを今でも覚えています。

 

「信長っ!」

 

この中では家康がもっとも嫌いです。それは多分に私が真田幸村という戦国武将を

好きだからということもあります。秀吉も嫌いです。成り上がり、人たらし、というのが

どうにも性に合いません。

信長に惹かれた理由。

それはいつでも新しいことに興味を持ち、先見の明があったことです。

鉄砲を最初に実戦で有効活用したのは信長です。合戦専用の部隊をつくりあげ、

長槍部隊を編制したり、特別なスキルがある者は身分に関係なく採用したり、と当時の

社会ではかなり特異な人だったと思います

(ただし、対人関係はベストとはいえませんでしたが・・・残念)

 

その信長がよく舞ったといわれるのがこの「敦盛」です。

ドラマ等でも「桶狭間の合戦」の前や、「本能寺の変」の時に舞っているシーン

をよくみかけます。

人生五十年、とうたっていますが、当時は戦や病気で早死にする人が多く、五十歳まで

生きられる人は多くはありませんでした。

 

そんな戦国時代の悠久の浪漫を思い起こさせる今日のみらいさんの「敦盛」です。