Bobby Womack | BIOGRAPHY
ボビー・ウーマック(Bobby Womack 1944年3月4日 生まれ )
今やアメリカを代表するソウル・シンガーソングライター、ギタリスト。ソウル、ファンクの分野で活動。
2009年、ロックの殿堂入りを果たした。
●UA MINIT時代の略歴
オハイオ州クリーブランド出身。兄弟達と共にウーマック・ブラザーズというゴスペル・グループで活動していた頃、サム・クックに認められ、サムが主宰するレーベル「SAR Records」と契約。ウーマック・ブラザーズ名義のシングル「Somebody’s Wrong」(1961年)はヒットしなかったが、ヴァレンティノスと改名すると、1962年のシングル「ルッキン・フォー・ア・ラヴ」がヒット。1964年のシングル「イッツ・オール・オーヴァー・ナウ」は、ローリング・ストーンズによるカヴァー・ヴァージョンが全英1位のヒットを記録した他、ロッド・スチュワート等にもカヴァーされた。また、サム・クックのライヴでもギターを弾く。
1964年12月にサム・クックが射殺されると、ボビーはソロ活動やセッション・ギタリストとしての活動を開始。ウィルソン・ピケットへの楽曲提供等を経て、1968年、ソロ名義では初となるスタジオ・アルバム『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』発表。1970年にはガボール・ザボのアルバム『ハイ・コントラスト』に参加し、後にジョージ・ベンソンのカヴァーで有名になる楽曲「ブリージン」を提供。同年、ジャニス・ジョプリンのアルバム『パール』でアコースティック・ギターを演奏(発表はジャニスの死後の1971年)。スライ&ザ・ファミリー・ストーンのアルバム『暴動』(1971年)でもギターを担当。
1972年のシングル「ウーマンズ・ガッタ・ハヴ・イット」は、ビルボード誌のR&Bチャートで1位を獲得。同年、映画『110番街交差点』のサウンドトラックを、J・J・ジョンソンと共に制作。同作の主題歌「110番街交差点」は、ボビーが歌も担当し、1997年公開の映画『ジャッキー・ブラウン』でも使用された。1974年には、ヴァレンティノス時代のヒット曲のセルフ・カヴァー「ルッキン・フォー・ア・ラヴ」もR&Bチャートで1位となる。1975年、ロン・ウッドのソロ・アルバム『ナウ・ルック』をロンと共同プロデュースし、ギターやボーカルも担当。