MV「Therefore I Am」の撮影秘話を、ビリーのコメントともに解説!

2021.02.08 TOPICS

2020年11月13日に楽曲「Therefore I Am(ゼアフォー・アイ・アム/ゆえに我あり)」をリリースしたビリー・アイリッシュ。同時公開されたミュージック・ビデオは公開後わずか6時間で400万回再生をたたき出し、その注目度の高さを見せつけた。今回、そんなビデオの舞台裏ストーリーを紐解いた動画「The Making of ‘Therefore I Am’ | Vevo Footnotes」が公開に。ショッピング・モールで撮影されることとなった経緯や作品にまつわる裏話を、ビリーのコメントとともに解説する。

 


 

「Therefore I Am」のビデオは、2020年11月にリリースされました。

楽曲のタイトルは、フランス人哲学者であるルネ・デカルトからの有名な引用「I think, therefore, I am(我思う、ゆえに我あり)」からきています。

同曲はビリーの兄フィネアスによってプロデュースされ、ビリーとともに共同で作詞・作曲が行われました。

2人はこの曲を自宅隔離中にレコーディングしましたが、作詞の過程は2020年1月から始まっていたのです。

「私達は、色んな方法で曲作りをしている。ピアノやギター、ウクレレから始まることもあれば、曲のメロディーや歌詞から始まることもあって、ビートとかそういうものから始まる場合もあるの。時間をかけて良いものを作っていくだけ。この曲はこういう気持ちになったから。」ーービリー・アイリッシュ

ビリーは同曲の監督を務めていますが、彼女にとって、自身のミュージック・ビデオの監督を務めるのは、これが初めてではありません。楽曲「Everything I Wanted」と「Xanny」のビデオのビジュアルも彼女が手掛けました。

彼女がプレッツェルを盗み食いするシーンでは、実はそれを直接口にはしていません。1日中ショーケースの中にあったものなので、食べるのには古くなりすぎていました。

このビデオは、ロサンゼルスのショッピング・モール「グレンデール・ガレリア」で、一晩かけて撮影されました。

撮影のアイディアは、ビリーと彼女のマネージャーが、ドライブスルーのスターバックスを訪れた際に思いついたものだったのです。

「この曲に本当にふさわしいビデオとはどんなものなのか、1日中かけて考えたけど、誰も全く思いつかなくて。いつもなら私が曲について考える時、すぐに頭の中にイメージが沸くんだけどね。でもどういうわけか、この曲のビジュアルが思いつかなかった。それで私達は丸1日かけて、頭を悩ませていたわけ。それでスターバックスで待っている時に、マネージャーと『ショッピング・モールで撮影するのはどう?』って思いついたんだ」ーービリー・アイリッシュ

ショーケースに並んだドーナツを盗むのは、ビリーのお気に入りのシーン。

彼女はまた、ソウルを拠点に展開するブランド「スクート」によるデザインの衣装を着ています。

「Therefore I Am」のビデオの全編が、ビリーの母親のiPhoneによって撮影されました。

ビリーは撮影前に、このモールへ数回偵察に来ていました。

「最初にモールを偵察しに来た時、ビデオ全体のイメージが頭に浮かんだの。それでみんなに、全てのショット、全てのポーズ、全てのズームイン、詳細なカメラの動きを叩き込んで、そこから順に撮影していったわけ。すごく楽しかった。」ーービリー・アイリッシュ

ラストのシーンでビリーを怒鳴りつける声は、ビリー自身の警備員によるものです。