最新インタビュー到着!!

2014.01.20 TOPICS

<あなたがデビューしてから、EDMシーンはどのように変化してきましたか? >
 一番の違いは楽曲そのものの変化で、すごくヘヴィな曲に集中していると思う。みんな、いろんな部分で出来る限りもっとハードコアな音楽を作ろうとしているんだ。それも時にはいいことだと思うよ。狙いとしてはね。でも全体的に考えると、ハウス・ミュージックのスピリットをちょっと奪ってしまうんじゃないかと思う。
  ここ数年の間、ぼくはハウス・ミュージックを早く大きく盛り上げようとトライしてきた。本当に大事なのは、そういったエモーションやソウルを持ち続けることだ。ぼくにしてみたら、少なくとも最初からハウス・ミュージックに惚れ込んでしまってるわけで、そこから離れすぎて無機質にならないようにすることが重要なんじゃないかと思ってる。
 


<自分のことをEDMの開拓者だと思いますか? >
 全然思わないよ。ぼくが望んでいるのは、もっと学んで腕を上げたいってことだけだ。そしてぼく個人が音楽を身につけたやり方を膨らませて、自分がやっていることをさらに発展させて行きたい。そうすれば、こういったコラボレーションなど、今していることに重点的に取り組むことができるから。


<コラボレーションしたい相手は? またその理由は? >
 ツアーはずっと続けていきたいけれど、今はソングライターたちと手を組むこともできる。ぼくはメロディにものすごく重点を置いていて、メロディばかりいつも集めているんだけど、それがぼくにとっては楽曲の中で一番大事なパートだからだ。言葉では無理だけど、メロディは全世界の人に通じる。ナイル・ロジャーズなんかもメロディにものすごく重点を置いていたらしい。彼は魂をこめて、人生をかけて取り組んでいる。ぼくもそんなふうに続けて、レジェンドたちと手を組んで行きたい。


<自分のことはミュージシャンだと思う? それともDJ? その二つに違いはあると思いますか? >
 自分のことは、DJというよりもソングライターだと思っている。DJというのはプレイリストから選んだ音楽をかける人で、ミュージシャンとは音楽を作る人だ。ぼくにとっては完全に違う。


<EDMの境界線をどのくらい押し広げて行こうと思っていますか? >
 限界はないから、どんどん押し広げて行くことは可能だ。そうすることが自然に思えて、間違っているんじゃないかと感じない限りはね。そこが一番重要じゃないかな。しかも確かな感触があって、可能性とかいったことのために懸命にトライしている、っていうんじゃなければいい。本当にそれは大事。でもどのくらい押し広げて行くかといったことに、限度はないと思ってる。


<あなたにとって日々の原動力とは何ですか? >
 大方の場合、音楽を作っているときに瞬間的に感じられることがある。良いヴォーカル・メロディやなんかを発表するときの気持ち、あるいは、メロディラインに近づいてきて、どんなものが出来上がってくるのか、その可能性が見えてくるときの気持ちだ。
 自分は何がそんなに好きなのかといったら、12時間ノン・ストップで作業しようと思えるってこと。途中でうんざりすることなく、だ。その方が、ずっと休んでるよりも元気になれるよ。いつだってそんな気持ちでいる。


<敬愛する人物は? >
 ぼくは昔の名高いソングライターたちがすごく好きだ。彼らの一連の作品を聴くと、みんなすごいプレッシャーを抱えていたのだろうと思うし、熱心に見習っている。
 そして、いつも大切に思っているのはぼくのマネージャー。彼の意見を求めていつもいろいろ質問してるんだ。だって常にどんな質問も客観的に聞いてくれるし、個人的に受け取ろうとしてくれるから。もう6年か7年、彼と手を組んでいる。


<あなたにとって理想の会場は? >
 それはたぶんNYのラジオ・シティ・ミュージック・ホール。そこではもう実際にプレイしたことがあるんだけど、今まで自分が立ったステージとは全く違った。ただ本当に美しくて、会場全体に最高のヴァイブがある。それはドアをくぐり抜けた瞬間に感じられるんだよ。