TOKIO AOYAMA 「旅する音」
作家プロフィール
1981年秋田県生まれ。ユニークでミステリアスな世界観を表現し、国内外で個展、壁画、ライブペイントなどを行う。数々のアーティストのジャケット制作やプライベートの作品を手がける。2014年には「42 Modern Psychedelic Visionary Artists You Need To Know」のひとりに選出される。
制作年
2019
使用画材
アクリル、エマルションペイント
サイズ
H296×W450cm
ステートメント
今表現している世界観を作り上げたきっかけは複数あります。
幼少期に見た地域体育館の用具室に飾ってあったカラフルで無表情な部族的なお面です。
それは昆虫の色鮮やかで綺麗だが、どこか生々しく醜いものと似た魅力でした。
怖いもの見たさなのかそれに惹かれたのを覚えおります。
秋田の自然豊かな田舎に生まれ育った私ですが、父の影響で海外の映画や音楽に触れてきました。
それらは異文化に触れ合うツールであり想像力を掻き立てる魔法みたいなもので、平凡な日常にいる自分を映画の主人公の様な気分を味あわせてくれました。
外国に憧れを抱くきっかけでもありました。
そんな中、小学生の頃に見たSantanaの”Abraxas”のジャケット、思春期に見たスタンリーキューブリックの2001年宇宙の旅、これらのミステリアスな表現に衝撃をうけ、どこかすっきりとしないストーリー性に魅了されました。
22歳の時コロンビアを旅して知ったシャーマニズムの存在もまた絵に大きな影響を与えました。
神とはなんなのか?
神や精霊と繋がるという感覚は一体どんいうものなのか?生とは?死とは?この様な疑問もまた魅力の一つとなり、神道や仏教の精神世界に興味を持つきっかけにもなりました。全てが無意識の間繋がり影響し合い調和が生まれることに気付かされました。
この様な様々出来事から絵の世界観を構成する、色使い、ストーリー性、神秘性がインスパイヤされており、”相反するものの調和”は製作のテーマであります。
音楽と制作に関して
父の影響で幼少期から洋楽に触れ、その中で最初に訪れた衝撃はSantanaの”Abraxas”とういうアルバムでした。音楽自体から受けた衝撃はもちろんのこと、ジャケの 神秘性、民族性 にやられたのを覚えております。その後この様などこかサイケでグルービーな音に惹かれる様になり、FunkadelicやJimi Hendrixもそれで、ジャケの絵にもどハマりしたのを覚えております。のちに、Donald Byrdの”Cristo Redentor”の様な東洋と西洋の思想を縫い合わせた様なJAZZの虜になりました。 絵の製作で心がけている”相反するものの調和”はこの様な音楽から学んだことです。
TOKIO AOYAMA プレイリスト