山本聖子「Vibrating Geometry - Underground」
作家プロフィール
2006年京都造形芸術大学大学院芸術研究科修了。13年ポーラ美術振興財団在外研修員としてメキシコシティに滞在。主なグループ展に19年「麻豆糖業大地芸術祭」(台南)など。11年「Tokyo Midtown Award」グランプリ受賞。
制作年
2019
使用画材
物件広告間取り図、ラミネート、アクリル絵の具、木製パネル、虫ピン
サイズ
H200×W150×D7cm
ステートメント
均質的に区画整理されたニュータウンを支配する独特の空気や、その街や人間、生活の在り方などに対する違和感を制作の出発点にしている。代表的な作品に、不動産チラシなどで使われる「間取り図」をそぎ落とされた情報として用いたシリーズがある。近年はメキシコやオランダでの滞在経験から、身体性や現代におけるアイデンティティの在り方について「色」を用い考察した映像インスタレーションなど、新たな手法を展開している。
音楽と制作に関して
作品のプランニング中はほとんど音楽をききませんが、作業中は自分を鼓舞するためにアップテンポな音楽をよく聴きます。ロマンチックな音楽は、感情を揺さぶられると集中力が切れるので聴きません。邦楽ではサカナクションやコーネリアス、蓮沼執太。若手では君島大空、uami、諭吉佳作/men に注目しています。あと、中南米の MONSIEUR PERINÉというバンドや Natalia Lafourcade という歌手は、1 年間滞在したメキシコを思い出すので大好きです。 形を持たず、空気を伝って鼓膜という人々の身体の一部を直に震わせる音楽は、最強のメディアだと思います。いつか私も網膜を震わせるような作品が作りたいです。
山本聖子 プレイリスト