松村咲希「FORM-Turn」

 

作家プロフィール

1993年長野県生まれ。2017年京都造形芸術大学大学院ペインティング領域修了。複雑なレイヤーと立体感を持つ絵画作品。地と図の関係を錯覚させる表現や、スプレーによって凹凸を強調されたマチエールなど視覚と実在とのあいだにズレを生み出し、認識の歪みに気づかせる。

 

制作年

2019

 

使用画材

木製パネル、綿布、アクリル絵具、スプレー

 

サイズ

H162×W130×D5cm

 

ステートメント

複雑なレイヤーと立体感を持つ絵画作品。地と図の関係を錯覚させる表現や、スプレーによって凹凸を強調されたマチエールなど視覚と実在との間にズレを生み出し、認識の歪みを気づかせる。この世界が多様なものの関係の中で、時に矛盾しながらも存在し、またその中でそれぞれが違った世界を感じているという視点を持って制作している。

 

音楽と制作に関して

絵を描いていると時に天地創造の神になったみたいだと思う。 絵の具を使って世界を作っている。キャンバスの大地を整え、山や平地を作る。時には災害も起こる。 制作時によく聞くBGMは平沢進氏だ。 特に「庭師KING」がお気に入り。 庭師なのにKING。 私はこの大きな世界の中でせっせと絵という世界を作る小さな庭師であり、KINGなのだ。 「たんとふけ風よ 人体の宇宙に 働け庭師 休まずKING」 壮大なメロディに天地創造の神秘を感じるこの曲はマクロとミクロの視点をダイナミックに行き来するイメージを私に芽吹かせてくれる。

 

松村咲希 プレイリスト