品川亮「四季花木図屏風」
作家プロフィール
1987年大阪府生まれ。2016年京都造形芸術大学大学院芸術表現専攻修了。アジアを中心にバーゼル、ニューヨークなどで作品を発表。アカデミックな技量とともに階層化された制度に厳密に従うことで成立し、存続してきた「日本画」によって中断された日本の絵画を、再考すべく作品制作を行う。
制作年
2019
使用画材
岩絵具、墨、胡粉、金箔、膠、アクリル、和紙
サイズ
各H200×W180×D3cm
ステートメント
アカデミックな技量とともに階層化された制度に厳密に従うことで成立し、存続してきた「日本画」によって中断された日本の絵画を、再考できないかと考え作品制作を行う。 本来、滞りなく流れゆくはずだった日本の絵画の道行きは、現代にどういう風につながるはずだったのか。我々日本人にとって最もリアリティーのある絵画とはどういったものなのか。それらが知りたくて制作を続けています。
音楽と制作に関して
絵画は基本的に発表する時に、その時の体調や空気によって変化することはありません。それに比べて音楽のコンサートなどにはその瞬間にしかないアレンジやミス、場合によっては鑑賞者に影響されることさえあります。 なので、あるポイントに向けてコンディションを整え、その瞬間にしか鳴らすことのできない音を奏で、歌う人に憧れがあり、自分の絵画にはない時間と空気を感じています。 でも同時に、浜や田んぼで作品の構想を練っていると、波の音や虫の声、電車の音、鳥の声がして、それらが絡み合って、多様なレイヤーを感じる時、絵も音楽もやっぱり同じだな、とも思うのです。 絵も音楽も、今生きてることに耳を澄ましたり、言葉でしか知らなかったことに気づいたりするためのものなのかもしれない、と思っています。
品川亮 プレイリスト