大和美緒「SILVER WHITE DOT 2」

 

作家プロフィール

1990年滋賀県生まれ。京都造形芸術大学大学院修了。主な個展に2017年「VIVID-STILL:静か。鮮烈で_」(Gallery PARC/COHJU contemporary art、京都)、19年「project N 74大和美緒」(東京オペラシティ アートギャラリー)など。

 

制作年

2019

 

使用画材

木製パネル、綿布、アクリル絵の具

 

サイズ

H110×W167×D5cm

 

ステートメント

”生きる”とはどういう事なのだろうか。シンプルで複雑な疑問に私の興味は尽きません。 点や線などのモチーフを何度も繰り返し描き続けています。時間をかけて描く過程で点の整列が徐々に歪み、線の連続は大きく畝ってゆきます。 有機的であり無機的でもある。秩序と無秩序が同時に成り立っている状態、もしくは成り立っていない状態。私たちは一体、何にリアリティを感じるのでしょうか。 生命と物質と時間にまつわる、根源的な在り方を探求したいと思っています。

 

音楽と制作に関して

”表現”というものが持つ、本質的な力を初めて実感した記憶がある。それは13歳の夜。なんとなく見ていたミュージックステーション。導入の曲紹介は聞いていなかった。しかし演奏が始まりハッとした。今まで経験した事の無い言葉と音、華やかなパフォーマンス。全部が言葉を失う程かっこ良く、テレビの前で茫然とした。鮮烈な体験だった。 この体験は、ゆっくりと時間をかけて私の身体に染み込んでいき、やがて、信念めいた思いが育ってゆく。身体がビリビリと痺れるようなあの感覚。そんな作品を私もつくりたいと、寝ても醒めても思うようになっていたのである。 魔法にかけられたあの夜。それは椎名林檎さん率いる東京事変のデビューだった。

 

大和美緒 プレイリスト