香月美菜「0:30:38、0:24:57、0:32:04」
「0:30:38(右上)」、「0:24:57(左下)」、「0:32:04(右下)」
作家プロフィール
2016年京都造形芸術大学大学院芸術表現専攻修士課程修了。関西・アジアを中心に活動。
各国のアーティストインレジデンスや、体験型のアートホテル「BnA Alter Museum」のルーム制作プロジェクトにも参加。主な受賞歴に15年「トーキョーワンダーウォール2015」TWW賞、 16年「a.a.t.m.2016」シュウ ウエムラ賞、17年「第32回ホルベインスカラシップ」など。
制作年
2019
使用画材
木製パネル、麻布、アクリル、顔料
サイズ
各H91×W91×D4cm
ステートメント
香月の作品のテーマは「絵具」だ。材料としての絵具ではなく、絵具を主役とした作品を作っている。絵具を主役とし作品を完成させるために試行錯誤を繰り返した末に、描く行為を画面に施せば施すほど、絵具よりも描く行為が前に出てしまうことに気が付いた。そのゆえに「最小限の行為/一筆書き(One stroke)」のみで作品を完成させるというルールを定め、それに従い制作をしている。世界最古の合成顔料は3500年前にエジプトで作られた青色だった。それは「作られたラピスラズリ(作られた青)」と呼ばれていた。それゆえに香月は作られた絵具の象徴として青を使用している。
音楽と制作に関して
制作も音楽も私にとって、とても魅力的なものです。 制作中は音が頭に入ってこない為、音楽を聴きません。集中すると一つのことしかできなくなり、いつの間にか一日が終わっていることがあります。このことは制作の時だけではなく、音楽を聴くときも同じことが起きます。 心地のいい音楽と出会うと、休憩中にちょっと音楽を聴こうと思っていたのにも関わらず、そのことに集中して一日が終わっていることがあります。 今は音楽を手軽に場所を問わず楽しめる時代ですが、そのことだけを楽しむ時間がとても重要で、より人生を豊かにしてくれると思います。
香月美菜 プレイリスト