BIOGRAPHY
アルトゥール・ユッセン&ルーカス・ユッセン
Arthur Jussen & Lucas Jussen
アルトゥールとルーカスは、5歳でピアノを始める。兄ルーカス(1993年生)は、9歳でカメラータ・アムステルダムとの共演で、コンセルトヘボウ大ホールでデビュー。また弟アルトゥール(1996年生)は、2004年音楽才能のための基金による国内コンクールで、ヤング・ミュージカル・タレント・オヴ・ジ・イヤーに選ばれる。
2005年、ユッセン兄弟はポルトガルの誇るピアニスト、マリア・ジョアン・ピリスに招かれ、ポルトガルとブラジルで数カ月ピリスの指導を受ける。同年、ベアトリックス女王の即位25年祝典にあたって、アルトゥールとルーカスはナイツ・ホールでコンサートを行い、その模様はライブでテレビ放映される。2006年には、ベアトリックス王女基金の50周年記念するコンサートにも出演。ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン指揮オランダ放送室内管弦楽団とユトレヒトで、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団とアムステルダムのコンセルトヘボウ大ホールで、モーツァルトの「ピアノ協奏曲第10番(2台ピアノのための)」を演奏。
2006年、アムステルダムのプリンセン運河コンサートで、ルーカスはピアニストのラン・ランと共演。2007年5月、アムステルダム・コンセルトヘボウ大ホールで行われる「マスター・ピアニスト・シリーズ」の20周年記念コンサートで、直前にキャンセルしたマルタ・アルゲリッチの代役として、ルーカスとアルトゥールはラヴェルの「マ・メール・ロワ」を演奏。12月には、ブラジルでのマリア・ジョアン・ピリスのマスタークラスに参加。このマスタークラスは、NHKがドキュメンタリーとして放送。同年末、ルーカスはコンセルトヘボウで、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン指揮オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団とショパンの「ピアノ協奏曲第2番」を共演。
2008/2009年のシーズンには、ハーグ・フィルハーモニー管弦楽団、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、オランダ室内管弦楽団、ロンドン室内管弦楽団と共演、また、ミュンヘンのヘラクレス・ホール、コンセルトヘボウのリサイタル・ホールでリサイタルを行う。
2009年6月には、「エルミタージュ・アムステルダム」のオープニングで、ベアトリックス女王とロシア大統領臨席のもと演奏する。9月には、コンセルトヘボウのマチネ・コンサートで、プーランクの「2台のピアノと管弦楽のための協奏曲」を演奏。
2010年5月、ルーカスとアルトゥールは、ヤープ・ヴァン・ズヴィーデン指揮ダラス交響楽団との共演で、アメリカ・デビューを成功させる。8月、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティヴァルに参加、オーギュスタン・デュメイ指揮王立ワロニー室内管弦楽団とモーツァルトの「ピアノ協奏曲第10番(2台ピアノのための)」を演奏。
2012年9月、アルトゥール・ユッセンが巨匠フランス・ブリュッヘン指揮オランダ放送室内フィルハーモニーとベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を演奏。
2012年11月、アルトゥールとルーカスはモーツァルトの2台のピアノのための協奏曲で、名門アムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との共演デビューを成功させる。
ルーカスとアルトゥールは、ドイツ・グラモフォンと契約した最初のオランダ人演奏家であり、アルトゥールは、このイエロー・レーベルと契約した最年少演奏家でもある。ファースト・アルバムでは、ベートーヴェンを録音、セカンド・アルバムはシューベルトを録音している。
ルーカスとアルチュールは現在、トン・ハルトシューカーとヤン・ヴィンに師事しており、さらに頻繁にピリスの指導も受けている。