BIOGRAPHY
1925年9月1日カリフォルニア州ガーデナ生まれ、82年6月1日死去。白人のアルト・サックス奏者の最高峰であり、ウエスト・コーストを代表するジャズの巨人として活躍した。スタン・ケントン楽団で活躍後、1952年に独立してソロ・デビューを飾り、たちまち人気スターの仲間入りを果たす。その後次第にドラッグにおぼれるようになり、一時期の引退生活をくり返しながら、長年にわたって圧倒的なパフォーマンスを聴かせた。『モダン・アート』(1956 年)、『リターン・オブ・アート・ペッパー』(1956年)、『ミーツ・ザ・リズム・セクション』(1957年)などが全盛期の代表作であり、名作は 1950年代に集中している。晩年はメインストリーム・ジャズの復活とともにペッパーの人気も再燃した。ペッパーは典型的な破滅型の芸術家であり、彼の音楽人生はドラッグとの闘いの日々でもあった。そのリアルで壮絶な生き様を綴った自叙伝『ストレート・ライフ』も有名になった。