パキスタン出身のグラミーアーティスト、アルージ・アフタブが新作リリースを発表!
パキスタン出身でNYブルックリン在住のSSW、アルージ・アフタブがソロ名義としてのアルバム『ナイト・レイン』をリリースする。先行SG「夜の女王(原題:Raat Ki Rani)」が公開されている。
コステロやオバマ元大統領からも評価され注目を集めたアルバム『Vulture Prince』(2021) は、第64回グラミー賞「最優秀新人賞」にノミネート、「最優秀グローバル・ミュージック・パフォーマンス賞」を受賞した。この受賞で、アルージはグラミー賞を受賞した初のパキスタン人アーティストとなった。このアルバムによって南アジアの伝統音楽は、より大きな現代音楽というフィールドに移行し、文化的な変化への一助となった。
翌年リリースした『Vulture Prince (Deluxe Edition)』では、アヌーシュカ・シャンカールをフィーチャーした「Udhero Na」が第65回グラミー賞「最優秀グローバル・ミュージック・パフォーマンス賞」に2年連続ノミネートされた。
2023年には、ヴィジェイ・アイヤー、シャザード・イズマイリーとの共作『Love In Exile』をリリース。このアルバムは第66回グラミー賞「最優秀オルタナティブ・ジャズ・アルバム賞」と「最優秀グローバル・ミュージック・パフォーマンス賞」の2部門にノミネートされた。
満を持してソロ名義でリリースをする新作『ナイト・レイン』は、「夜」に焦点を当てた9曲入りのアルバム。自身の歌声とストーリーを通して、「夜」という暗闇になってから現れる「恋」「孤独」「内省」などの多面的な感情を掘り下げている。
フルートを演奏したコーシャス・クレイ、ムーア・マザー、チョコレート・ジーニアスといった比較的近年知り合ったミュージシャンから、長年共にしているペトロス・クランパニス、メイヴ・ギルクリストが今作にも参加。様々なアーティストと化学反応を起こして生まれた音楽は、伝統から脱却し音楽的再発見が多く感じられる美しい作品となっている。
アルバムの序章となっている先行SG「夜の女王(原題:Raat Ki Rani)」MVの監督は、今作が初監督作品となる女優のテッサ・トンプソンが務めている。
タイトルの「Raat Ki Rani」は、夜にしか咲かないジャスミンの花の名前であり、別名「夜の女王」という意味を持っている。アルージは今回、オートチューンを初めて使用し、その歌声はまさに「夜の女王」を想起させている。
はかないロマンスの中で胸を高ぶらせる感情を、アルージは映画のように表現している。ピアノとドラムの土台の上でアルージのエモーショナルな歌声が響き、ハープとチューバが楽曲を、そして聴く人々をさらに幻想的な世界へと導いている。
「美しいガーデン・パーティーの中で、魅力、人を引き付ける力、カリスマ性を放つ人物の物語です。夜の女王との交流は考えられません。時には視線を交わすだけで十分、と思わなければなりません」
15年にわたるニューヨークで生活した経験と、自分自身に忠実であり続けようとする姿勢により作られた今作。心の広さ、率直さ、そしてウィットで、アルージは時に私たちに寄り添ってくれる。アルージの類まれなる歌唱力で様々な「夜」が表現されている。
『ナイト・レイン』
2024年5月31日リリース
SHM-CD:UCCV-1199 ¥2,860(TAX IN)
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1. 彼はこない
2. 花でなく
3. 枯葉 feat. ジェイムズ・フランシーズ
4. 話してよ feat. ムーア・マザー、ジョエル・ロス
5. 恋人 feat. ヴィジェイ・アイヤー
6. 月のように feat. コーシャス・クレイ、カーキ・キング、メイヴ・ギルクスト
7. 夜の女王
8. ウイスキー
9. 大地 feat. チョコレート・ジーニアス
<パーソネル>
アルージ・アフタブ(vo)、カーキ・キング(g, gryphon)、ヴィジェイ・アイヤー(p)、ジェイムズ・フランシーズ(juno, rhodes)、ジョエル・ロス(vib)、コーシャス・クレイ(fl)、チョコレート・ジーニアス(p, b, syn, strings)、ムーア・マザー(vo)、メイヴ・ギルクリスト(harp)、ペトロス・クランパニス(bass, p) 他