商品紹介
アメリカのクラシック録音の黄金時代が蘇る、20世紀の巨匠によるステレオ録音集。
ハンガリー出身の指揮者アンタル・ドラティは1949年にミネアポリス交響楽団の音楽監督に就任し、その後すぐにこの楽団を戦後アメリカの世界一流のオーケストラに育て上げました。マーキュリーは1952年から、ドラティが辞任する1960年まで一緒に録音を続け、51枚のアルバム(24枚のモノラル録音と27枚のステレオ録音)を作りました。そこには彼が音楽監督を務めた11年間にオーケストラとともに築き上げたものが遺されています。
マーキュリーに長年関わったチーフ・エンジニアのロバート・ファインとプロデューサーのウィルマ・コザートの息子であるトーマス・ファインによる新規リマスタリングとウィルマ・コザートによるオリジナル音源からCDへのリマスタリングは、この遺産をかつてなかったほどに生き生きと蘇らせています。
このステレオ録音のボックスには、モノラル時代の録音の再録音も含まれています。それらを細かく比較するとこの指揮者のアイデアと演奏への注目すべき一貫性がよくわかります。自分が何を求めているかを知っていて、それを実現しています。ドラティのモノラル録音とステレオ録音を一緒に並べることでそこには多くの洞察力があることもわかります。ストラヴィンスキーの《春の祭典》、ヨハン・シュトラウスのワルツ集とR.シュトラウスの交響詩集、《シェエラザード》、《ペトルーシュカ》、《ローマの松》などを比べることができます。ドラティは自身の完璧な耳を惜しみなく発揮し続け、コープランドの《ロデオ》やドリーブの《コッペリア》のようなバレエ曲でリズムを爆発させました。
ドラティ自身の作曲による2つの作品と、ドラティが擁護したアメリカ現代音楽、フェトラー、ピーターソンとシュラーの作品も収録されています。
ドラティへのインタビューを行ったデニス・D.ルーニーはブックレットにも権威あるライナーノーツを執筆しています。また、初CD化となる1958年に録音された《The Magic of the Bells》(CD 30)は、伝説の大序曲《1812年》のアルバムと一緒にリバーサイド教会でニューヨークの鐘が録音されたものです。
「火のように激しく、色彩に富み、熱烈で見事な録音」―《Tempo》誌(1962年)(コダーイの《ハーリ・ヤーノシュ》について)
「音にぞくぞくさせられる」―《Hi-Fi Review》誌(1959年)(ドヴォルザークの《スラヴ舞曲集》について)
ラファエル・クーベリックとシカゴ交響楽団、ポール・パレーとのデトロイト交響楽団のボックス・セットと同様、ドラティのモノラルとステレオのボックス・セットもアメリカのクラシック録音の黄金時代を記録しています。
曲目
[CD 1]
1) バルトーク:組曲 第2番 作品4(1943年改訂版)
[録音]1955年11月
[CD 2]
1) R.シュトラウス:楽劇《ばらの騎士》組曲 作品59
2) R.シュトラウス:交響詩《ティル・オイレン・シュピーゲルの愉快ないたずら》 作品28
[録音]1955年12月
[CD 3]
1) コダーイ:組曲《ハーリ・ヤーノシュ》
2) バルトーク:ハンガリーの風景 Sz.97
3) バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.68
[録音]1956年11月
[CD 4]
1) J.シュトラウス2世:ワルツ《春の声》 作品410[初CD化]
2) J.シュトラウス2世:ワルツ《ウィーンのボンボン》 作品307
3) J.シュトラウス2世:シャンパン・ポルカ 作品211
4) J.シュトラウス2世:ワルツ《芸術家の生活》 作品316
5) J.シュトラウス2世:ワルツ《南国のばら》 作品388
[録音]1956年11月
[CD 5]
1) バルトーク:ヴァイオリン協奏曲 第2番 Sz.112
[演奏]ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)[録音]1957年2月
[CD 6]
1) ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 作品55《英雄》
[録音]1957年3月
[CD 7]
1) ロッシーニ:歌劇《どろぼうかささぎ》 序曲
2) ロッシーニ:歌劇《絹のはしご》 序曲
3) ロッシーニ:歌劇《チェネレントラ》 序曲
4) ロッシーニ:歌劇《セビリャの理髪師》 序曲
5) ロッシーニ:歌劇《アルジェのイタリア女》 序曲
6) ロッシーニ:歌劇《ブルスキーノ氏》 序曲
[録音]1957年3月
[CD 8]
1) オッフェンバック:パリの喜び(M.ロザンタール編)
2) J.シュトラウス2世:卒業記念舞踏会(A.ドラティ編)
[録音]1957年4月
[CD 9]
1) アルベニス:組曲《イベリア》(E.F.アルボスによる管弦楽編)
2) ファリャ:歌劇《はかなき人生》より 間奏曲とスペイン舞曲第1番
[録音]1957年4月
[CD 10]
1) ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 作品73
[録音]1957年12月
[CD 11]
1) J.シュトラウス2世:喜歌劇《ヴェネツィアの一夜》序曲[初CD化]
2) エドゥアルト・シュトラウス:ワルツ《ドクトリン》 作品79
3) エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ・シュネル《テープは切られた》 作品45[初CD化]
4) ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《水彩画》 作品258
5) ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《天体の音楽》 作品235[初CD化]
6) J.シュトラウス2世:エジプト行進曲[初CD化]
7) J.シュトラウス1世:ワルツ《ローレライ=ラインの調べ》 作品154[初CD化]
8) J.シュトラウス2世:ポルカ《ハンガリー万歳》 作品332[初CD化]
[録音]1957年12月
[CD 12]
1) コープランド:バレエ組曲《ロデオ》
2) コープランド:エル・サロン・メヒコ
3) コープランド:キューバ舞曲
4) ガーシュウィン:パリのアメリカ人
[録音]1957年12月
[CD 13]
1) ドリーブ:バレエ《コッペリア》
[CD 14]
1) ドリーブ:バレエ《コッペリア》
[録音]1957年12月
[CD 15]
1) チャイコフスキー:大序曲《1812年》 作品49(解説付き)
2) チャイコフスキー:イタリア奇想曲 作品45
[演奏]ディームズ・テイラー(ナレーター [1])[録音]1958年4月(1, 2)、5月(1[鐘、解説])、6月(1[大砲])
[CD 16-17]
1) ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集 第1集 作品46
[CD 16-17]
2) ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集 第2集 作品72
3) スメタナ:歌劇《売られた花嫁》より 序曲と3つの舞曲
[録音]1958年4月
[CD 18]
1) リムスキー=コルサコフ:交響組曲《シェエラザード》 作品35
[演奏]ラファエル・ドルイアン(ソロ・ヴァイオリン)[録音]1958年12月
[CD 19]
1) チャイコフスキー:スラヴ行進曲 作品31
2) チャイコフスキー:歌劇《エフゲニー・オネーギン》 作品24よりワルツとポロネーズ
3) チャイコフスキー:幻想曲《フランチェスカ・ダ・リミニ》 作品32
[録音]1958年12月
[CD 20]
1) R.シュトラウス:交響詩《ドン・ファン》 作品20
2) R.シュトラウス:交響詩《死と変容》 作品24]
[録音]1958年12月
[CD 21]
1) ストラヴィンスキー:バレエ《ペトルーシュカ》(1947年版)
[録音]1959年4月
[CD 22]
1) ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》(ラヴェルによる管弦楽編)
2) ムソルグスキー:歌劇《ホヴァンシチナ》より 前奏曲と「ペルシャの奴隷たちの踊り」
[録音]1959年4月
[CD 23]
1) ブロッホ:シンフォニア・ブレーヴェ
2) ピーターソン:Free Variations for Orchestra[初CD化]
[録音]1959年4月
[CD 24]
1) プロコフィエフ:交響曲 第5番 変ロ長調 作品100
[録音]1959年11月
[CD 25]
1) ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》(1947年版)
[録音]1959年11月
[CD 26]
1) ドラティ:交響曲(1957年)[初CD化]
2) ドラティ:夜想曲と奇想曲(オーボエと弦楽四重奏のための)[初CD化]
3) アンタル・ドラティへのインタビュー[初発売]
[演奏]デニス・D.ルーニー(聞き手 [3])[録音]1960年4月(1, 2)、1975年(3)
[CD 27]
1) シュラー:パウル・クレーの主題による7つの習作
2) フェトラー:オーケストラのためのコントラスツ
[録音]1960年4月
[CD 28]
1) ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
2) ラフマニノフ:前奏曲 変ホ長調 作品23の6
3) ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 作品3の2
[演奏]バイロン・ジャニス(ピアノ)[録音]1960年4月
[CD 29]
1) レスピーギ:交響詩《ローマの松》
2) レスピーギ:交響詩《ローマの噴水》
[録音]1960年4月
[CD 30]
1) The Magic of the Bells[初CD化]
[演奏]Kamiel Lefévere(リバーサイド教会のローラ・スペルマン・ロックフェラーのメモリアル・カリヨン)[録音]1958年5月
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発売日
2023.05.30
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品 番
484-4064