祝・2022年「バッハ・メダル」受賞!
アンドラーシュ・シフが、6月16日にライプツィヒで開催されたバッハ音楽祭にて《平均律クラヴィーア曲集》を演奏したのち、ライプツィヒ市長のブルクハルト・ユング氏とバッハ・アーカイブ所長ペーター・ウォルニー氏から今年のバッハ・メダルを授与された。
「バッハ・メダル」は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの作品の普及に貢献した人にライプツィヒ市が授与するもので、これまでにグスタフ・レオンハルト、サー・ジョン・エリオット・ガーディナー、トン・コープマン、ニコラウス・アーノンクール、ヘルベルト・ブロムシュテット、ペーター・シュライアー、クリストフ・ヴォルフ、ロバート・レヴィンなどが受章。日本人では2012年に指揮者でオルガン奏者でもある鈴木雅明氏が受賞している。
審査委員会は「シフの演奏は、平均律クラヴィーア曲集、バッハの主要な組曲、ゴルトベルク変奏曲など、いずれにおいても伝説的である」と評価した。
Last night, the 2022 City of Leipzig Bach Medal was awarded to Sir András Schiff, following a recital by the artist in the Leipzig Gewandhaus.
Congratulations to Sir András Schiff! His dedication to promote JSB all over the world has been a true inspiration to all of us. pic.twitter.com/7WvdM5YsPd
— Bach-Archiv Leipzig (@bachleipzig) June 17, 2022
シフは、デッカ・レーベルにバッハ、モーツァルト、シューベルト他の数多くの名盤を残したのち、1999年からはECM NEW SERIESへバッハ、ベートーヴェン、シューベルト、ヤナーチェク、ブゾーニ、他の作品を録音し、比類ない高評価を受けている。
2003年に録音したバッハの『ゴルトベルク変奏曲』(UCCE-9519) は、NYタイムズ紙で「シフはバッハにおける現象である。彼は極めてシンプルにこの音楽を内面化している。彼はこの音楽を演奏するというより、それを発し、呼吸しているのだ。」と絶賛され、広く国際的な賞賛を受けた。
最新アルバム『ブラームス:ピアノ協奏曲集』(UCCE-2095/6) は、第58回レコード・アカデミー賞大賞を受賞している。
今年は、10月から11月にかけて来日公演が予定されており、J.S.バッハの演奏を生で聴く機会もありそうだ。
10/27 大阪・住友生命いずみホール
10/29 札幌コンサートホールKitara
11/01 東京オペラシティ コンサートホール
11/03 所沢ミューズ アークホール
11/04 東京オペラシティ コンサートホール