BIOGRAPHY
アリス=紗良・オット / Alice Sara Ott
クラシック音楽界の中で、最も独創的精神の持ち主のひとりであるアリス=紗良・オットは、「エコーズ・オブ・ライフ」のアルバムのリリースと共に、そのアルバムの世界ツアーで2021/22シーズンを開幕した。ドイツ・グラモフォンの専属アーティストであるオットにとって、今回のプロジェクトは10枚目の最新アルバムとなる。
「エコーズ・オブ・ライフ」は、ショパンの「24の前奏曲」を中心に、リゲティ、ロータ、チリー・ゴンザレス、武満徹、ペルト、トリスターノ、そしてオット自身による7つの曲を織り込んだ彼女の足跡を辿る個人的なアルバムである。建築家デミレルとのコラボレーションは、リサイタルに随伴するデジタル・ビデオ・インスタレーションを生み出し、聴衆をそれぞれの仮想の旅に連れ出し、独自のコンサート体験を作り出す役割を果たしている。
このプロジェクトは2021年11月にロンドンで世界初演が行われ、その後パリ、ミュンヘン、ルツェルン、ブダペスト、ルール・ピアノフェスティバル等と続き、2022年の春には日本でもツアーが行われ大成功を収めた。この日本ツアーの様子はNHKのドキュメンタリー番組にて彼女の生き様と共に紹介され、大きな注目を集めた。また、「エコーズ・オブ・ライフ」は、「ナイトフォール」、「ワンダーランド」、「ザ・ショパン・プロジェクト」といった発展性のあるアルバムの結果として生じたものであり、アルバムの総ストリーミング数は1億5千万回を超える。
今後は、パリ管弦楽団、セントルイス交響楽団、ロンドン交響楽団、オランダフィルハーモニー管弦楽団、ヨーテボリ交響楽団、ミュンヘン・フィルとの共演や、バルセロナ(パラウ・デ・ラ・ムジカ)、ロッテルダム(ドーレン)、プラハ(ルドルフイナム)などでの「Echoes Of Life」のツアーなど、益々活躍の場を広げている。
ピアニストとしての活動の他にも、 クリエイティブな才能を発揮して世界の様々なブランドと強力な関係を築いている。ドイツの有名高級ブランド「JOST Bags」のバッグラインへのデザインを提供している他、パナソニックのHi-Fiオーディオブランド「Technics」はオットを2016 -2017年のブランド・アンバサダーに起用。フランスのラグジュアリーブランド「Chaume(ショーメ)」とのコラボレーションも継続的に行っている。
(2023年9月現在)