アリス・コルトレーン

1937年、ミシガン州に生まれ、バド・パウエルにピアノを師事。ジョン・コルトレーンのバンドのピアニストとして彼女の名が世界的に広まったのは1960年代後半。以来、アリスはジャズのゴッド・マザーとして、そしてスピリチュアル・ジャズの名手として名をはせ、フライング・ロータス、カマシ・ワシントン、レディオヘッドなど彼女からの影響を受けたと公言しているアーティストは数知れない。夫であるジョン・コルトレーンを若くして亡くすまで、自身のリーダー作を発表したことはなかったが、亡き夫の言葉に背中を押され、1968年にインパルスより初のリーダー作となる『ア・モナスティック・トリオ』をリリース。この時に後の彼女の音楽を語る上では欠かせないハープの演奏をはじめる。その後、スピリチュアル・ジャズを昇華させ、一時、商業音楽を離れるものの2004年に息子であるラヴィ・コルトレーンのプロデュースで「トランスリニア・ライト」をリリース。2007年にこの世を去るまで音楽から離れることのない生活をおくった。