2008年第2弾となるAIのニュー・シングルは、EXILEのATSUSHIとのデュエット・ソング 「So Special-Version AI-」 と、巨匠、久石譲とのコラボレイト 「おくりびと」 の2曲を収録した大型コラボレイション・シングル。ともに今までにないチャレンジングな曲となったが、この夢のコラボレイトを遂行したことは、今後のAIのキャリアにおいて非常に大きな意味を持つだろう。AIの新たな可能性の扉を開けた渾身の1枚である。

　メロウなトラックの上でATSUSHIとハートフルなデュエットを繰り広げる 「So Special-Version AI-」 。“出会い” をテーマにした歌詞は恋人同士のラヴ・ストーリーにも捉えることができるが、しかし2人の真意はそれだけにあらず。人と出会うことの素晴らしさや、そこから生まれる奇跡、更には恋人、友人、スタッフ、様々な人との出会いがあったからこそ今の自分がいる。そんな思いも込められているそうだ。

「この曲だってあっちゃん （ATSUSHI） との出会いがないと生まれてないわけだしね。人との出会いってホント “So Special” だと思うの。だから2人で曲を作るなら、このテーマしかないなと思ったんだ」

　そして同名映画の主題歌である 「おくりびと」 は、オーケストラの演奏をバックに、“死” という究極のテーマに臨んだ壮大なナンバー。亡くなった人を送り出す側の思いを込めた歌詞、ビブラートの位置まで細かくこだわったという歌唱法 （色々な声を300回も試して録ったそう！） 、すべてが一筋縄ではいかず 「困難の連続だった」 そうだが、様々なプレッシャーを乗り越えて無事曲を完成させたことは、AIにとって大きな自信となっただろう。実際のクオリティも半端ではなく、AIを更なる高みにまで押し上げた傑作となっている。

「久石さんの曲の上に歌詞を乗せて歌うプレッシャーたるや、言葉では表せられないくらい。その分、出来た時の達成感は半端なかった。チャレンジの連続だったけど、本当に素晴らしい曲が出来たと思ってるよ」

　AIの新たな可能性を提示したニュー・シングル 「So Special-Version AI-／おくりびと」 。多くの人に衝撃と興奮を与えるであろうこのシングルで、AIは更なる名声を得ることになりそうだ。
川口真紀