BIOGRAPHY
Ace Frehley / エース・フレイリー
エース・フレーリーはその名高いキャリアに新たな絶叫場面を付け足す準備が整った。伝説的なギタリストは20年ぶりに初となる爆発的なソロの新作を作り上げた。激しいリフの誇示、原始的なプロダクションとあっと驚かせるような手腕で自身のレーベルであるBronx
Born Recordsから「Anomaly」はKISSのオリジナルメンバーの過去、現在そして未来を結びつける。
今作が5枚目となるフレーリーのソロ・アルバムは9月15日リリース予定だ。これは1978年に出た傑作のセルフ・タイトル・アルバム、1987年の「Frehley’s
Comet」、1988年の「Second Sighting」と1989年の「Trouble
Walkin’」に続くものだ。新作はSony/Redによりディストリビュートされるが、Rocket
Science社がレーベルの全サービスを執り行う。このイベントを祝し、ギブソン社は2本目のエース・フレーリー・シグネチャーモデルのレス・ポールを発表した。1本目(1997年)は今でも、もっとも売れたシグネチャー・モデルである。
KISSの”Spaceman”として絶大な人気を誇る彼のカリスマ性やハロウィーン’79でのトム・スナイダーとのインタビュー(iTunes
exclusive”The Return of Space
Bear”で記念に大きく取り上げられた)など、フレーリーはロック界でもっとも愛されている人物である。KISSを象徴するロゴをデザインしたのもフレーリーであり、いつの世も変わらぬコンサートの名曲”New
York
Groove”を披露し、スラッジ・メタルのかなめであるメルヴィンズなどにとってフレーリーはいまだ尊敬すべき重要な存在であり、愛されている。さらにフレーリーはマディソン・スクエア・ガーデンに登場しパール・ジャムたちとロックで踊りまくることもやるのだ。
今回のソロの発表が前作からかなりの時間があいたことについて彼はこう話す。「理由はよくわからないんだ。KISSを再結成したとき、アルバム制作は一旦棚上げされた。でも大事なものだとわかっていたから、古い作品を聞き続けて、ファンが求めているものを見つけようとしたんだ」
案の定、フレーリーは新作「Anomaly」を通してファンの期待にしっかりと応えている。アルバムを締めくくる”Fractured
Quantum”は彼の”Fractured”シリーズ4曲目となり、1978年のオリジナル”Fractured
Mirror”で見せた巧みなピックアップの離れ業をとにかくかっこよく再現している。デビュー・シングルの”Outer
Space”には怒涛のギター・リフが入っており、自身のお気に入りでもあるという”Genghis
Khan”でフレーリーはリバーブが6回を超えないようにミクシングの達人であるAnthony
Focxと共に微調整に細心の注意を施し、ヴォーカルにはミート・ローフの娘Pearl
Adayを加えると、最後はソロで強烈なワーワーを仕掛けてくる。
数ヶ月間に及ぶ努力はFocx と Marti
Frederiksenの安定したスタジオ・ワークによって円滑に進められた。二人はミクシングとマスタリングにおいて大きく貢献し、「Anomaly」をプロデュースしたフレーリーに代わり
“Fox on the Run” はFrederiksenが手がけた曲だ。
「アナログ・レコーディングはもう主流じゃない。俺はAnthonyとMartiからデジタルについて多くを学ばせてもらった」フレーリーは話す。そして笑いながら付け加えた。「このアルバムには本当にヘヴィな曲が入っているぜ」