Press Release

＜海外報道資料＞

【ロンドン　2002年11月4日】ユニバーサル・ミュージック・インターナショナル（UMI）は本日、ヨーロッパの代表的なデジタル音楽配信サービス企業であるOD2（オン・デマンド・ディストリビューション）にライセンスを供与することで合意したと発表しました。

UMIとOD2は、大勢のユーザーを持つOD2の販売用プラットホーム「WebAudioNet」にユニバーサルのレパートリーを提供することで合意しました。11月中旬から、ヨーロッパの消費者は、ユニバーサルのアーティストを公式にデジタル・フォーマットで聞くことができるようになります。

UMIとの合意により、OD2はヨーロッパ最大の合法的なデジタル音楽サプライヤーとしての地位 を強固にします。OD2はすでにBMG、EMI、ワーナーなどの他の大手レーベルとも同様の契約を結んでおり、独立音楽協会（AIM）と提携して独立系の音楽の入手にも道を開いています。これにUMIが加わったことで、OD2のサービスは15万楽曲以上を提供できるようになります。

これにより、ユニバーサルの音楽は、HMV.co.ukやMSN.co.uk やFreeserve.co.ukなど、 OD2のWebAudioNetネットワークを使用している多数のヨーロッパの小売業者から、音楽ファンに供給されるようになります。

音楽ファンは、定額制の月額料金を支払い、これらのサイトで、ストリーミング、ダウンロード、DRM対応のデバイスやメディアに楽曲を保存することができます。1ヵ月500クレジットまで、契約者は自分用のプレイリストを作るために使うことができます。

ダウンロードした楽曲は、契約期間が有効な限りパソコンに保存することができます。保存した楽曲は恒久的なもので、ポータブル・メディア・プレーヤーに移したり、CDに記録したりすることができます。契約者はトラック単位 で他の音楽を購入することができます。

ユニバーサル・ミュージックのe-Labs事業部のイアン・モス　Eコマース担当副社長は「音楽業界は、デジタル配信などの音楽配信サービスについて、新しい合法的なモデルを開発する必要があります。OD2はこの分野のリーダーであり、合法的で、消費者にとって使いやすく、他の模範となるモデルを開発しました。OD2の技術と姿勢は、ユニバーサルが一緒に仕事をしていくのにふさわしい立派なものです」と語りました。

OD2のチャールス・グリムスデールCEOは「ユニバーサルは当社の目玉商品です。デジタル配信が始まったら、OD2は業界の大手企業に次々に選ばれるでしょう。ユニバーサルのアーティスト層は厚く、バック・カタログも充実しており、今回の取り決めは消費者にもアーティストにも利益となるものです」と語りました。


ユニバーサル・ミュージック・インターナショナル
ユニバーサル・ミュージック・インターナショナルは、世界63ヵ国に完全子会社のレコード会社もしくはライセンシーを展開する世界最大の音楽企業であるユニバーサル・ミュージック・グループの事業部門です。世界最大級の音楽出版会社であるユニバーサル・ミュージック出版グループも傘下企業です。ユニバーサル・ミュージック・グループは、デッカ・レコード、ドイツ・グラモフォン、インタースコープ・ゲッフィンA&Mレコード、アイランド・デフ・ジャム・ミュージック・グループ、ロスト・ハイウェイ・レコード、MCAナッシュビル、MCAレコード、マーキュリー・レコード、モータウン・レコード、フィリップス、ポリドール、ユニバーサル・レコード、ヴァーヴ・ミュージック・グループのレコード・レーベル、ならびに各種のレーベルでレコードを発売する世界各地の子会社で構成されています。ユニバーサル・ミュージック・グループは、業界で最も多岐に渡る音楽カタログを所有しており、それを米国内ではユニバーサル・ミュージック・エンタープライズ、米国外ではストラテジック・マーケティング＆コマーシャル・アフェアズが販売しています。ユニバーサル・ミュージック・グループは、メディアと通信のグローバル企業であるビベンディ・ユニバーサルの事業部門です。


OD2
オン・デマンド・ディストリビューションは、インターネットで音楽の安全な配信サービスを提供しています。同社は1999年11月に、ピーター・ガブリエル氏（ミュージシャン、作家、ビデオ制作者）とチャールス・グリムスデール氏（ITエグゼクティブ）が共同で創業しました。経営陣には、音楽業界、音楽小売業界、複雑なITシステムとサービスの開発・供給に詳しい人材が揃っています。OD2はヨーロッパで最大の合法的なデジタル音楽のカタログを所有し、定額料金で消費者がトラックを焼いたり、ストリーミングしたり、ダウンロードできるヨーロッパ唯一のサービスを提供しています。


*本資料は、英国時間2002年11月4日に発表されたプレス・リリースの抄訳です。