<イベントレポート>『サージェント・ペパーズ』50周年記念イベント
『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のアルバムジャケットを9/10スケールで再現した【ほぼ等身大ジャケット】が設置されたタワーレコード渋谷店に、高木ブー氏が登場!
5月26日(金)に全世界同時発売されるザ・ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド―50周年記念エディション-』。
この発売を記念して、5月25日(木)14時に、タワーレコード渋谷店行われたイベントに高木ブー氏が登壇した。
1966年のザ・ビートルズの武道館公演で前座をつとめたザ・ドリフターズのギタリストとして同じステージにたった高木氏は当時のことを聞かれると、
「正直いって、当時はビートルズのことはそこまで詳しく知らなくて。だから当日武道館にいったら300人ぐらい警備員がいてビックリしました」
「武道館の楽屋裏では、ビートルズもそうだったのかはわかりませんが、僕らドリフは楽屋から出させてもらえませんでした」
「何故僕らが前座に選ばれたのかは、未だに疑問。他のグループが忙しかったからじゃないですかね?」
「当時のマネージャーがビートルズの大ファンで、なんとか僕らに会わせようとしてくれたんだけど、ダメだったようです」
「ビートルズのライヴを僕らも見たいと言ったんだけど、主催者からダメって言われたんで、こっそりアリーナ正面の隙間から見ました」
などと、裏話を披露した。
5月26日(金)に50周年記念エディションが世界同時発売される『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』については、
「全部13曲を初めから終わりまで聴くと、ロックンロール時代のビートルズが好きな人も気に入る曲がある。しかも今回は音がすごい!誰もが聴くべきアルバムだと思います」とコメント。
またザ・ビートルズが成功した秘訣はなんだと思うか?との質問には、
「ビートルズは4人で無駄がないよね。4人が平均してますよね、それがグループとしていいだと思うんです。それとビートルズが有名になったのは演出だと思うんです。リンゴのドラムは観客から見やすく高くなってて、ポールが左利きでジョージとの見た目のバランスもいいし。テレビの演出にも向いてる。それとちゃんと4人が一緒の衣装をきて、僕らももそうだけど、ちゃんと統一されてるところかな」
と自身の分析を披露。
「それと昔ドリフターズでビートルズで誰がスターだと議論になったことがあるんですが、僕はジョージの細かいギターがあるからビートルズだと思ってます」とギタリストとしての一面ものぞかせた。
最初のザ・ビートルズの印象は?という質問には「正直こんなに大きくなるとは思っていませんでした(笑)」と笑いを誘い、
ザ・ビートルズのベスト3曲は?と聞かれると、「「ミッシェル」と「イエスダデイ」「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」」と3曲をチョイス。
最後にザ・ビートルズが登場して何が変わりました?という質問に「ビートルズ以降は、コード進行が変わりました。ドリフターズでも取り入れたんですが大変でした」と当時のことを語ってくれた。
イベントでは高木氏が2000年に発売したアルバム『LET IT BOO』より、ウクレレでザ・ビートルズの「ミッシェル」も披露。報道陣とファンを前に素晴らしい演奏と歌声を披露した。
Photo by EIJI TANAKA