BIOGRAPHY
the bravery / ザ・ブレイヴリー
ザ・ブレイヴリーは、サム(Vo)、マイケル(G)、マイク(B)、ジョン(Key)、アンソニー(Drums)の5人組ガレージ・ロック・バンド。出身はニューヨーク。NMEの表紙を飾り、ローリング・ストーン誌で”注目すべき10アーティスト”に選ばれるなど、UK,US,そしてここ日本で既に大きな期待を集め、それに応えるかのごとく全英チャート5位、全米チャート18位でのアルバム・デビューを飾った!!
バンド結成は2003年初め。この年の真夏にブルックリンのストリンガー・クラブで初ライヴを行い、本格的に活動を開始。その1年後、彼らは米アーリン・グロセリーでの定期ライヴをソールド・アウトにし、ロウアー・イースト・サイド中で絶賛を浴びた。今や彼らのダーク・ガレージ・サウンドを知らない者はいないまでになっている。
「バンド名の由来は俺の作曲の仕方が”勇敢(bravery)”そのものだったからさ。俺らの年代のバンドはみんな生きることとどう折り合いをつけたらいいのか知りたいと考えてる。自分たちは何にも値しないと思ってて、どこかへ向かおうという気力もなく、そうした気持ちにどっぷり浸ってる。そういう奴らにはヘドが出るね。俺はそうなりたくないと思っているんだ」とヴォーカルのサムは言う。
「バンドの名前は、こういう時期にニューヨークで生きてるということにも結びついてるんだ。人々は何かよくないことが起こるんじゃないかと思ってる。俺が曲を書いてバンドを始めたのは、こういう不安を克服できないかと思ったからさ。俺たちがやろうとしてるのは、身体を伸ばしてしっかり立ち、恐れを持たないということなんだ。」
サムはワシントンDC郊外のメアリーランド(カニで有名な土地)で育ち、Fugazi(フガジ)、Jawbox(ジョウボックス)といったエモのバンドのライヴを見て、現地のポスト・パンク・シーンの影響を多大に受け、その自分たちでやるという倫理に感銘した。彼はそれを取り入れて独自の哲学を作り上げ、バンドに注ぎ込んだ。彼らは何でも手掛ける。サウンドだけでなく、アートワーク、ビデオまで。彼らは自分たちがやりたいことを知っているし、どうしたらいいかも知っているのだ。
「俺はメインストリームの音楽が全く好きじゃないんだ。ラジオを聴いたりMTVを見ていても99%は聞き流してるね。でも、たまには衝撃を与えてくれるようなものがある。俺が聴いてきた中では、ニルヴァーナやジェーンズ・アディクションがそうだ。そういうバンドが文化をすごく向上させるんだし、俺もそういうのを目指しているんだ。」
「みんながパンク・バンドをやる中で何故ブレイヴリーはエレキギターがんがんの曲をやるのか。」その具体的な解答をバンドは持っていないが、ただみんなと違うことをしたかったんだ。そんな徹底的に自分の道を貫く信念が”ザ・ブレイヴリー”を生んだ。
このアルバムがこのようなサウンドになったワケは、サムの寝室でおんぼろのラジオ・シャック・マイクと旧式iMacで作られたことや、作曲中に親友のジョンが常にキーボード(もちろんアナログ)を持って傍にいたことにもよる。
彼らはUKではルーグ(Loog)・レーベル、USではアイランド・デフジャム(Island
DefJam)と契約した。昨年11月に3曲入りのEP盤をリリースし、Blurの元ギタリスト、グレアム・コクソンをプロデューサーに迎えて制作されたセルフ・タイトル・アルバムを今年リリースする。
そして、今年のフジロックは、ザ・ブレイヴリーの熱いパフォーマンスが待っている!!